春画はお守り?江戸時代の庶民にとって春画とは性欲を満たすだけのものではなかった
そんな春画や艶本をネット上で誰でも気軽に検索できるサービス「艶本資料データベース」を紹介します。

「艶本資料データベース」は、国際日本文化研究センター(日文研)が収集している艶本、春画の資料を電子化し公開しているもので、資料数は450点を超え、質・量ともに国内外トップレベルのコレクションとなっています。

データベースは日本語、英語の2言語に対応しており、絵師一覧、または作品一覧からアイウエオ順で資料を閲覧できます。

近代以降の日本社会において艶本・春画はながらく「秘められた資料」として扱われてきましたが、2013年には大英博物館で春画展が開催され、2015年には日本でも「春画展」が開催されるなど、近年、艶本・春画をめぐる社会的環境が変化してきました。
こういった状況を鑑み、艶本資料データベースでは閲覧の年齢制限も設けていません(18才未満の方の利用については、専門家などからの学術的なアドバイスを受けた上での利用をすすめています)。

日文研は、艶本、春画は、江戸時代の社会や暮らしを知る歴史的資料として、文芸・文化の一資料として重要であることはもちろん、人間の性という根本的な問いを立てるために不可欠な資料であるとしています。
皆さんも是非、江戸文化、庶民文化を学ぶ際や、芸術など、さまざまなシーンで艶本資料データベースを活用してみてはいかがでしょうか?
艶本資料データベース
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