大河ドラマ「光る君へ」公式サイトより
『和泉式部日記』の作者で、「光る君へ」作中では、紫式部とは四条宮の和歌を学ぶ会で知り合います。親王二人に愛された、恋多き華やかな女性であり、やがて彰子の女房となります。
そんな和泉式部ですが、作中でも描かれるかと思いますが、恋多き女性として有名な人物で、色恋事情に関しておおらかな当時でも、看過できないと成敗されてしまうほどの問題児だったとか。
「光る君へ」はこれまでの大河ドラマとは一線を画した、色恋沙汰を全面に押し出したストーリーが特徴なので、今日までに残る和泉式部の逸話はきっと相性が良いに違いありません。
今回は、Japaaanでこれまで紹介した和泉式部に関する記事をまとめていますので、ぜひ、大河ドラマ「光る君へ」の予習に役立ててもらえればと思います。
大好きな彼氏を失い、次の彼氏は前彼の弟!
前述のように和泉式部は恋多き女性として有名。紫式部や清少納言が乙女の恋模様を綴ってブームを巻き起こすなか、それとは正反対に目まぐるしく変わる歴代彼氏&旦那や昼ドラも逃げ出すリアル下剋上不倫を日記に綴っています。
欲望のままに生きた和泉式部、このあと正妻の座を賭けた昼ドラバトルを繰り広げることに…
彼氏の弟も好き♡欲望のままに生きた平安時代のメンヘラ「和泉式部」が日記に綴ったヤバすぎる恋愛事情【前編】

彼氏の弟と肉体関係…欲望のまま生きた平安時代のメンヘラ「和泉式部」が日記に綴ったヤバすぎる恋愛事情【後編】

紫式部は和泉式部をどう見ていた?

紫式部と和泉式部は、共に中宮彰子に仕えていた間柄。面識もあり文通をしていたこともあったとか。紫式部は自信の『紫式部日記』で和泉式部の印象について綴っています。
紫式部さん、和泉式部や清少納言をボロクソに!『紫式部日記』から垣間見える文通エピソード【光る君へ】

清少納言・和泉式部・赤染衛門…紫式部は同時代の女性たちをどう評価したのか?【前編】

痛烈批判あれば大絶賛も…紫式部は、清少納言・和泉式部・赤染衛門をどう評価したのか?【後編】

紫式部からすればいろいろ思う所はあるものの、彼女の文才はしっかり認めていたようです。
和泉式部の娘・小式部内侍
和泉式部の子は、石蔵宮永覚と小式部内侍が確認できていますが、この2人以外にも生んだことがあるとされています。

娘・小式部内侍は、女流歌人として「女房三十六歌仙」の一人に選ばれており、「百人一首」にも登場します。
「光る君へ」に登場するかはまだわかりませんが、彼女にもさまざまな逸話が残されています。
「親の七光り」なんて言わせない!和泉式部の娘・小式部内侍が見せつけた当意即妙の歌才

二世歌人であることをからかわれた和泉式部の娘・小式部内侍が即興で詠み放った、お見事すぎる名歌

番外編
皆さんはパブロ・ピカソの絵は一度は見たことがあると思います。と言っても「見た」だけで、何がなんだか分からないままだったという人が大部分でしょう。
ピカソの絵は難解です。人間の鼻は横向き、目も上に飛び出して手足はバラバラ。それなのになぜかピカソは20世紀を代表する超大物の画家とされています。これはなぜでしょう?
それを解く手がかりの一つが、実は日本の古典『和泉式部日記』に隠されていました。
日本文学はピカソに先んじていた!?『和泉式部日記』とシュールレアリスムの関係

以上、和泉式部に関する逸話をまとめてみました。大河ドラマ「光る君へ」、今後もなかなかおもしろい展開が待っていそうです。
トップ画像:大河ドラマ「光る君へ」公式サイトより
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