秋はミステリーが良く似合いますね。
さて、先日紹介した「日ユ同祖論」絡みのネタに続きます。




八坂神社、祇園祭…謎に多すぎる古代ユダヤと日本の神社・祭りの驚くべき共通点とは?【日ユ同祖論】
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ところで、日本の祭りには、当たり前のように浸透しているものの、意味不明の囃子詞(はやしことば)が多いと思いませんか?

例えばドッコイショとかヤーレン・ソーランとかワッショイとか…本当に謎です。

ここで登場するのが「ヘブライ語説」です。またか、と思わず読んでください(笑)。筆者もこの説を知った時はびっくりしちゃったのですから。

■ソーラン節

ヤーレン・ソーラン~♪で始まる超ド級知名度のある歌ですね。子どものころからこの言葉は何だろう?と大人に聞いても、誰も答えてくれませんでした(笑)。

ところがソーラン節の不思議な言葉をヘブライ語にすると「船頭が神に喜び歌う」と訳せちゃうんですね。

・ヤーレン=神に喜び歌う
・ソーラン=1人の歌い手、1人でいる、リーダー、船頭

ちなみにドッコイショは直訳すると「押す人」となります。神に祈りを捧げながら船頭が歌い、みなで船を漕ぎ海を渡る…そんな力強いイメージが湧きますね。

とはいっても、ソーラン節自体は昭和の歌なんじゃないの?と思う人も多いでしょう。
伴奏をつけたのは昭和ですが、語源は明らかになっていないのです。

北海道で歌われていたニシン漁の作業歌に、民謡家・今井篁山(いまいこうざん)が伴奏をつけ、1935年(昭和10)年に「本家ソーラン節」として発表。


また、よく「ヨーイヤサー!」「ヨイサー」という掛け声もありますが、これは「世弥栄」のことで、「弥栄」は「いやさか」と読み、ヘブライ語では「ますます栄える」といった意味になります。

「エーンヤー」は「延々に、いつまでも」といった意味があります。それはヘブライ語の「アニ・アーレル・ヤー」という「私は神を讃える」という言葉の発音が縮まったのではという説も。お祭りに相応しい言葉となりますね。

ちなみに「ワッショイ」は俗説では「和して背負う」とされていますが、ヘブライ語で「主の救いが来る」という意味の言葉に似ているとのこと。しかしどの説も決め手に欠けています。

謎の囃子詞、ハッケヨイノコッタ、ヤーレン・ソーラン…実はヘブライ語で相撲の起源は旧約聖書から?


ソーラン祭り演武(イメージ)

■相撲はシュモー?ハッケヨイノコッタの意味は…

これは相撲協会のポスターなどでは「発気揚揚」と書かれたりもしていますが、語源はいろいろな説があります。

まずは相撲の競技そのものが、旧約聖書に登場する「ヤコブと天使の格闘」にちなんで命名された可能性も?というところから説明します。

謎の囃子詞、ハッケヨイノコッタ、ヤーレン・ソーラン…実はヘブライ語で相撲の起源は旧約聖書から?


雷電と柏木の相撲

古事記の神話では、葦原中国平定の際に武甕槌神 (たけみかづち) と建御名方神 (たけみなかた) が格闘して、後者が武甕槌神の腕を掴んで投げとばした伝説が記されています。

日本書紀では、野見宿禰 (のみすくね) と当麻蹶速 (とうまのけはや) が天覧相撲に取り組み、野見宿禰が当麻蹶速を蹴り殺した、という神話があります。いずれも神話なので年代ははっきりとはしませんが、古墳時代とされているので古くは3世紀ごろ?でしょうか。

謎の囃子詞、ハッケヨイノコッタ、ヤーレン・ソーラン…実はヘブライ語で相撲の起源は旧約聖書から?


レンブラント・ファン・レイン(1659)「ヤコブと天使の闘い」

さて、旧約聖書には、「ヤコブと天使の格闘」という有名なエピソードがあり、イスラエルの12部族の始祖であるヤコブが、暗闇の中天使と夜明けまで格闘したエピソードがあります。


この神話の詳細は端折りますが、ヤコブは旅の途中、突然現れた見えない敵と戦うことになります。実はそれは天使でした。天使はヤコブを打ち負かすことができず、ヤコブに対し「イスラエル」という新しい名前を与えます。イスラエルというのは「神が存在する、支配する」というような意味です。

しかしヤコブは天使と知らないで戦ったものですから、相手に名前を聞きますが天使は堪えません。ヤコブは「彼の名を聞くことができなかった」と表現しています。

その「彼の名」という言葉の発音が「シュモー」です。
「相撲(スモウ)」の発音にそっくりですね!

ヤコブにとって「シュモー」が格闘そのものをさすことになり、いつしかこの1対1の取っ組み合いがスモウと呼ばれるようになったのでしょうか。

渡来人が日本で取っ組み合いしている格闘技を「スモウ」と名付けたのかもしれません。
相撲が神事であること、「ひとり相撲」という神事では見えない敵と戦うパントマイムがあることも、何かしら符号が合うような気がします。

ちなみに「ハッケー」は、「汝撃つべし」、「ヨイ」 は「やっつけろ」、「ノコッタ」 は「撃つ」というヘブライ語に似ています。ユダヤ人のラビ、トゥケイヤー氏は著書で、ユダヤ人が日本で相撲を観戦したら「はっけよいのこった」を上記の意味としてそのまま捉えられるぐらい、発音が似ていると言っています。


考えてみれば日本には古来から中国大陸やヨーロッパなどから海を渡ってたくさんの文化や宗教やその考えが渡ってきて、日本語にかっちりと当てはまらない外来語は日常的にそのまま使ってますよね。

聖徳太子以前のことは謎が多いのですから、ヘブライ語を使う人種やユダヤ教徒が、大陸からの使節団の一部に紛れて渡来してきていても、まあおかしくはないわけです。
古代ロマンに興味が尽きることはありません。

参考:『日本とユダヤ 謎の古代史』

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