草間彌生 浮世絵版画 「富士山」
水玉模様を基調とした草間彌生氏による作品は日本のみならず世界的にも評価されていますが、元旦で放送された番組の中で草間彌生氏は富士山を浮世絵のテーマに独自の世界観を魅せました。
浮世絵を仕上げるには絵師の他にも彫師、摺師の技術力が非常に重要になりますが、草間彌生氏の富士山をテーマにした作品には現代の浮世絵版画職人集団「アダチ版画」が参加しました。14,685個にも及ぶ作品の中の空の水玉の彫に挑んだ若手彫師の岸氏は、水玉一つ一つの表情の違いに作家の筆遣いを感じながら、水玉の中に埋没し一体となって版木を彫りあげたといいます。

「わたしの富士山」展では草間彌生氏の初めての浮世絵をはじめ、木版画の制作工程や版木なども合わせご紹介されるとのことですので、現代における浮世絵の世界を学ぶ良い機会になりそうです。
「わたしの富士山」展は2015年8月9日(日)までアダチ伝統木版画技術保存財団 常設展示場にて無料で開催中です。
- アダチ伝統木版画財団
- アダチ版画 現代の浮世絵
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