Japaaanではこれまでに、素敵な妖怪を描くイラストレーターさん、デザイナーさんをたくさんご紹介してきました。妖怪は古くから日本の庶民文化に根付いたものであり、その時代の人の不安や恐怖を具現化したものと言えます。
現代では妖怪はキャラ化が進んでおり、作家さんが題材として扱うことも少なくありません。今回は今までJapaaanで紹介してきた妖怪に関連したステキな作品をまとめてご紹介します。
後半には江戸時代の作品たちも一緒に紹介していますのでそちらもどうぞ。
現代のテイストで描かれた妖怪たち■河野隼也
妖怪造形作家。妖怪をテーマにしたアートフリマのプロデューサー、妖怪文化研究家としてもご活躍中。
■石黒亜矢子
画家で絵本作家。妖怪や創造のいきもの・動物を描いています。ユーモアとオリジナリティに溢れたキュートな妖怪たちがいっぱいです。
■東京モノノケ
静岡県静岡市を拠点に活動するイラストレーター。日本の妖怪や浮世絵がモチーフになっている作品たちはちょっとクセがあって可愛らしくて素敵です。
■新井良
東京都出身の張り子人形作家。1989年に「工房もんも」を設立し、京極夏彦著作の文庫判カバーや妖怪張り子などを手がけていることでも有名です。
■妖怪七宝
隅田川周辺に伝わる妖怪たちがデザインされている、「妖怪七宝」の帯留め。
七宝制作は東京七宝の伝統工芸士 畠山 弘氏。デザインは妖怪作家 天野行雄氏。NPO法人千住すみだ川との3者が協力して作りました。
■至水「妖怪根付」
北海道 函館市在住の現代根付作家。小さい中にも妖怪独特のおどろおどろしい雰囲気を持ちつつも、ちょっとユーモラスな憎めない妖怪たちです。
■Mika-Hime / Lizzi 「50 Kakemono」
アメリカのイラストレーターMiku-himeさんの作品。Miku-himeはDevianArt上の名前。妖怪の名前のひらがながちょっと違っているのはご愛嬌。
■Heitor Seió Kimura「Y Ō K A I」
ブラジルのイラストレーター。ろくろ首や、から傘など日本に古くから伝わる妖怪を独自のタッチで描いています。
■cochae「妖怪おりがみ」
cochae(こちゃえ)は「あそびのデザイン」をテーマに活動する軸原ヨウスケ、武田美貴による デザイン・ユニット。
妖怪おりがみは妖怪を折るための紙が24枚セットになっており、子泣きじじいやろくろ首などの古典妖怪が勢揃いです。
■花日和 畳 「妖怪絵巻風ジバニャン」
妖怪ウォッチに登場する赤いネコさんジバニャンが妖怪絵巻風に描かれています。Twitterとpixivではオリジナルの妖怪を他にも多数発表されています。
■八重樫王明「妖怪 / Japanese Supernatural Monsters」
岩手県生まれ、東京都在住のフリーのイラストレーター。各種メディアのキャラクターデザインやイラスト制作を手がけています。
■京東都「和片 百鬼夜行シリーズ」
ニッポンの伝統 =「京都」とニッポンの今 =「東京」を掛け合わせたブランドネーム。京都の刺繍工房と一緒に、新しい文化継承のかたち・刺繍の可能性を考える「京都発、東京経由~世界行き。」の、刺繍ブランド。「和片(わっぺん)」は絵巻や日本画、和菓子などをモチーフにした小さなワッペン。
浮世絵に描かれた妖怪たち■佐脇嵩之「百怪図巻」
江戸時代中期の画家。
「百怪図巻(ひゃっかいずかん)」は元文2年(1737年)に描かれたものとされています。狩野元信の作品を模写したものと考えられている本作には丁寧に描かれた妖怪画30体。
■歌川国芳「化物忠臣蔵」
歌川国芳が描いた忠臣蔵を妖怪が演じているという設定の浮世絵作品。
多種多様な化物・妖怪画忠臣蔵の全11段に登場しています。
■河鍋暁斎「妖怪図」
奇想の画家、河鍋暁斎。業際が描いたとにかく長い、長すぎる作品たち。ユーモアと狂気が紙一重です。
■河鍋暁斎「百鬼夜行」
河鍋暁斎が描くユーモア溢れる作品。妖怪や鬼が町を練り歩く「百鬼夜行」を描いています。
■勝川春章「岩井半四郎と市川団十郎」
勝川春章は江戸時代中期に活躍した浮世絵師。葛飾北斎の師匠にして東洲斎写楽のルーツ。
この骸骨、どことなく愛嬌があります。ドクロは被り物に見えます。舞台の一場面でしょうか。
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