■くちなしは「もの謂わぬ」色という別名もあった!?
くちなしの実って見たことありますか?こんなきゅっと結んだようなカタチをしているんです。この姿から口を結んだ「口無し」にかけて、「謂(い)わぬ色」という別名ももっているのです。
新古今和歌集には、若くして退位した上皇が、物言わぬ色の花「くちなし」の色に自分の身の上を重ねて詠んだ歌が遺されています。
九重にあらで 八重咲く山吹の
いはぬ色をば 知る人もなし
円融院 『新古今和歌集』より
(幾重にも重なって咲き誇る山吹の花。この花の魅せるくちなし色の美しさを誰も知ることはないのだなあ)
誰に見られるともなく、黄色一面に美しく咲き誇る花の姿に、俗世を離れた自身の姿を重ねてしみじみと詠んだことでしょう。鮮やかな黄色から「もの謂わぬ」色というイメージが少し意外ですね。
■くちなしで染めた栗きんとんは、おめでたい「金の団子」
お正月のおせち料理に欠かせない「栗きんとん」。黄金色の塊をかたどることで、「金の団子」や、「金の布団」とも呼ばれ、商売繁盛、金運上昇を願って食べるおめでたい食べ物ですね。この栗きんとんの色は、まさにくちなしの実で染めるのです。
くちなしの実って集めるとこんな宇宙人の集まりみたいになるんです(笑)
果肉はこんなに鮮やかな橙色。きれいな黄金色に染まるのが分かります!
あまりに鮮やかな黄色に染まるので、平安時代には皇太子の禁色である「黄丹」(おうに)と色合いが似ていることから、この支子(くちなし)色も禁色として一般人は身に着けることができなかったのです。
現代にも残る日本の禁色(きんじき)って知ってる?そして、たった二人だけが袖を通せる絶対禁色
日本の禁色(きんじき)ってご存知ですか?禁色とは8世紀の律令制において、位によって着る衣服の色(袍の色)が決められ、他の人は着ることが許されなかった色のことを言います。
栗きんとんはさつまいもをこして、栗の実にからめるのが一般的ですね。栗も鬼皮と渋皮をむいた「かち栗」があり、勝負の「勝つ」に通じることから、古より縁起の良い食べ物とされてきたのです。
栗きんとんの黄金色、かち栗の語呂合わせ。ダブルでハッピーな食べ物です。新春を呼ぶハッピーカラー。新春に向けて、ぜひ食べたいですね。
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