康弁は父・運慶の支持に従い、様々な仏像の制作に関わっていましたが、今回フィギュアになったのは康弁の代表作である、天燈鬼・龍燈鬼立像。
「運慶の継承」- 康弁作 天燈鬼・龍燈鬼立像 –
仏前に火を灯す為の燈を鬼に持たせるという図像や、四天王に踏みつけられている邪鬼を単体で表現している点などは、仏像としては異例の作品とも言えます。
そして表情にも注目。右側の天燈鬼の口は大きく空いており阿形(あぎょう)を表現。左側の竜燈鬼の口は一文字に閉じ、吽形(うんぎょう)を表現。一対で阿吽(あうん)を示しています。


現在、東京国立博物館では特別展「運慶」が開催されており、この展覧会では天燈鬼・龍燈鬼立像も展示されており、実際に目の前で眺めることができます。
フィギュアの本体部分はコールドキャスト素材で繊細な原型のディテールを維持して再現。高級感を維持しながらも主張を抑えたブロンズ色で塗装されています。天燈鬼、龍燈鬼それぞれ異なる色調のブロンズ色で塗り分けられている部分にもこだわりが感じられます。
天燈鬼の全高は約104mm。龍燈鬼の全高は約127mm。
「運慶の継承」- 康弁作 天燈鬼・龍燈鬼立像 –「運慶の継承」- 康弁作 天燈鬼・龍燈鬼立像 – 海洋堂
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