でた!行くしかないやつ!

10月16日(火)から日本画ファン、妖怪マニア、民俗学研究者必見の展覧会『描かれた「わらい」と「こわい」展 ─ 春画・妖怪画の世界 ─』が開催されます!(18歳未満は入館不可)

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展覧会の名前から「なんで?」と思った人も少なくないでしょう。春画が展示される展覧会というだけでもとても珍しいのですが、春画と妖怪画を同時にスポットを当てた展覧会というのはなんともユニークで興味深し。


おもしろ確定だこれ!春画と妖怪画というユニークな組み合わせの展覧会『描かれた「わらい」と「こわい」展 』


北斎季親 「化物尽絵巻」(部分) 国際日本文化研究センター

おもしろ確定だこれ!春画と妖怪画というユニークな組み合わせの展覧会『描かれた「わらい」と「こわい」展 』


[英一蝶] [妖怪絵巻](部分) 国際日本文化研究センター

ちなみに春画とは、性風俗に関する場面を描いた絵画のことで、日本では主に江戸時代に描かれた性描写のある浮世絵作品に対して使われる言葉。

本展は、国際日本文化研究センター(日文研)所蔵の妖怪画・春画コレクションをながめながら、「わらい」と「こわい」という相反するテーマをもった作品を同時に展示することで、恐怖と笑いが地続きで繋がる前近代の豊かな日常を見ていくというもの。

おもしろ確定だこれ!春画と妖怪画というユニークな組み合わせの展覧会『描かれた「わらい」と「こわい」展 』


山本光一 「滑稽百鬼夜行絵巻」(部分) 国際日本文化研究センター

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絵師不明 「地獄草紙絵巻」(部分) 国際日本文化研究センター

妖怪画はこわい。春画はわらい…でも、なんで春画が笑い?と疑問に思う人もいるかと思いますが、江戸時代、春画は性的欲求を満たすだけのものではなく、見て楽しむための娯楽要素も十二分にありました。

春画はお守り?江戸時代の庶民にとって春画とは性欲を満たすだけのものではなかった

展示される作品は、日文研が現在所蔵する妖怪画・春画のコレクション750点から厳選された約150点。これまで学術的に扱われることが少なかった妖怪画や春画ですが、近年は民俗学、美術史、社会史などの様々な視点から注目されています。

展示される作品には、以前Japaaanで紹介した、浮世絵師・鈴木春信の傑作春画「風流艶色真似ゑもん」の続編にあたる「俳諧女夫まねへもん」が、今回初公開されることになっています。

おもしろ確定だこれ!春画と妖怪画というユニークな組み合わせの展覧会『描かれた「わらい」と「こわい」展 』

おもしろ確定だこれ!春画と妖怪画というユニークな組み合わせの展覧会『描かれた「わらい」と「こわい」展 』


この作品は、鈴木春信の弟子である磯田湖龍斎(いそだこりゅうさい)が手がけた作品で、今回公開される2点は研究書にも図版が掲載されたことがない貴重な作品となります。

他にも、性器を顔にかたどった妖怪や幽霊が描かれた、今回が初公開となる肉筆画巻「妖怪春画絵巻」も展示されることになっています。

妖怪画と春画という、江戸庶民の暮らしに寄り添い育まれてきた文化にスポットを当てた展覧会『描かれた「わらい」と「こわい」展 ─ 春画・妖怪画の世界 ─』。なかなか面白いことになりそうです♪

■描かれた「わらい」と「こわい」展─春画・妖怪画の世界─

  • 会  期 : 2018年10月16日(火)~12月9日(日)※展示替有り・再入場不可
  • 会期詳細:1期:10月16日(火)~10月28日(日)、2期:10月30日(火)~11月11日(日) 、3期:11月13日(火)~11月25日(日)、4期:11月27日(火)~12月9日(日)
  • 場  所:細見美術館
  • 開館時間 : 午前10時~午後6時 (毎週土曜日は午後8時まで)※入館は閉館の60分前まで
  • 休 館 日 : 月曜日
  • 入 館 料 : 1,500円(1,400円)※( )内は20名以上の団体料金※障がい者の方は、障がい者手帳などのご提示でご優待 (一般:1,500円→1,400円)
  • 18歳未満は入館不可
描かれた「わらい」と「こわい」展 ─ 春画・妖怪画の世界 ─京都 細見美術館

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