日本の食生活に欠かせなくなっているファストフード店。「ファストフード」の「ファスト」とは、「手早い」という意味で、注文してすぐに食べられる手軽な食事のことをいいます。


日本では江戸時代にすでに立ち食いでサッと食べられる屋台形式の寿司、天ぷら、そば店などが流行していました。

現在のようなファストフードチェーン店としては、1958年に白石義明が創業し、回転寿司の元祖ともなった「元禄寿司」がその先駆けとされています。

日本初のファストフード店は「回転寿司」。ではドライブ・スルー...の画像はこちら >>


画像出典:元禄寿司 ホームページ

1968年には牛丼の「吉野家」がチェーン展開に乗り出します(創業は1899年)。さらに1970年に「ケンタッキー・フライドチキン」、1971年に「マクドナルド」のアメリカ系チェーン店が上陸し、この時期、ファストフードのブームが起こりました。

また、ファストフードといえば、自動車に乗ったまま、商品やサービスが受けられる「ドライブ・スルー」というシステムがあります。このドライブ・スルー、日本においては1960年代には導入されたといわれていますが、正確な記録が残っていないため、その発祥をめぐっては現在も侃々諤々の議論が行われています。

以下、「ドライブ・スルー」発祥の地とされている三店舗について紹介します。

① 株式会社山本海苔店(東京都中央区)

1965年、当時の役員がアメリカを旅行した際、現地の車社会を目の当たりにし「海苔も車に乗ったまま買えるようにしよう」と思いついたのが導入のきっかけといわれています。

② フレンド喜多町店(新潟県長岡市)

1967年、同社の研修旅行でアメリカへ行った際、現地のファストフード店のドライブスルーを見た創業者が車社会への対応を見越して導入を決めたといわれています。

③ マクドナルド環八高井戸店(東京都杉並区)

同社では1977年当時の同店の設備について「日本で初めての本格的なドライブスルー方式を採用」としています。

こうしてみていくと、ドライブスルーを日本で初めて導入したのが山本海苔店、日本のファストフード店として初めて導入したのが、フレンド。外資系のファストフード店として初めて導入したのがマクドナルド環八高井戸店だったと考えれば、長年紛糾していた議論も、一応解決するのではないかな、と筆者は考えています。


普段、何気なく利用しているファストフード店ですが、このような視点で考えてみるとまたおもしろいかもしれませんね。

画像出典:元祖廻る元禄寿司

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