「袋を開けてはいけない」「ゴミ箱に捨ててはいけない」などタブーがあります。
■お守りは神様の分身
まず、お守りは神様の分身と考えられています。ですので、数えるときも「ひとつ、ふたつ・・・」ではなく、「一体、二体・・・」という風に数えることになっています。
お守りの中には、神様が宿る依代(よりしろ)が入っています。多くの場合はご祈祷を受けた木札が使われています。このお守りの中身のことを「内府(ないふ)」といいます。
外側の袋は、内府を大切に扱ってほしいという気持ちから、戦後になってつけられるようになったといわれています。それより以前は、紙に包まれた内府だけを持ち歩いたり、自分で袋などを作り内府を入れて大切にしていました。
このように考えると、なぜお守り袋を開けてはいけないかということも次第にわかってくるかと思います。神様の依り代である内府はとても神聖なもので、外気などに触れ汚れがついてしまっては、本来お守りの持つ力が弱ってしまうと考えられているからです。
お守りは本来、神様の力をいただくもの。
■お守りの「正しい持ち方」
また、お守りは、「正しい持ち方」をしないと十分な効果が得られないと言われています。「正しい持ち方」とは、常に身につける、あるいは持ち歩くことだとされています。
できれば、お守りの上部についている紐にチェーンや紐を通して、首から下げるのが理想ですが、首にかけられない場合は、胸ポケットに入れるか財布に入れるなど、できるだけお守りを身近に感じられるようにするとよいとされています。
なお、胸ポケットはOKですが、それ以外のポケットは失礼に当たるのでNGとされています。
■複数持っていても問題ない
また、お守りはそれぞれにご利益があると考えられているので、複数所持していても問題ないとされています。ただし、神様に失礼にならないよう大切に扱い持ち歩くことと、持ち歩けないときは最初に決めた場所に置いておくようすることが必要とされています。
お守りは、大切に扱えば大切に扱うほど、効果を得やすいといわれています。この機会に是非、お守りの扱い方、見直してみてくださいね。
参考:中津川昌弘 『日本全国 開運神社 このお守りがすごい!』
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