本草図譜は、江戸時代の文政11年(1828)に完成した植物図鑑で、当時、本草学者であった岩崎 灌園(いわさき かんえん)によって作成されました。


本草図譜は全96巻からなる植物図鑑で、約2,000種もの植物を分類し、彩色した絵を交えて紹介されています。96巻のうち出版されたのは5巻から10巻までのわずか6冊のみ。他の巻は希望者の分だけ原本を模写し配布したそうで、現存するものはとても希少なものとなります。






芸術的なものではなく図鑑として作られたものではありますが、植物の色彩が美しく、今見てもとても楽しめる作品となっています。植物の特徴をとらえているので、当時の学者たちは本草図譜を研究に役立てていたことでしょう。








本草図譜は国立国会図書館のデジタルコレクションや国立公文書館のデジタルアーカイブで無料で閲覧できます。国立国会図書館のデジタルコレクションには1巻~4巻までが抜けていますが、1巻~4巻は国立公文書館のデジタルアーカイブには掲載されていますので、全巻カバーできます。






本草図譜(ほんぞうずふ)
- 本草図譜 巻5-96 – 国立国会図書館デジタルコレクション
- 本草図譜 – 国立公文書館デジタルアーカイブ
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