岡田美術館が現在開催している展覧会がとても興味深かったので紹介します。4月6日(土)~9月29日(日)まで開催中なのが、日本の屏風にスポットを当てた特別展「金屏風展 ―狩野派・長谷川派・琳派など―」です。
「金屏風展 ―狩野派・長谷川派・琳派など―」は、タイトルからもわかるように屏風の中でも金屏風をテーマにした展覧会です。屏風は中国で発祥して日本にもたらされ、独自の発達を遂げた調度品。あでやかに彩り、輝く黄金で加飾した「金屏風」は、国内で幅広く使われただけでなく、アジアやヨーロッパの国王などに進物として贈られ、国際的に喜ばれた日本ならではの美術品でした。
屏風絵をテーマにした展覧会は珍しいものではありませんが、その中でも金屏風に限定して構成された展覧会というのはかなりユニーク。ひとつの展覧会に豪華絢爛な金屏風が集結するということ自体が、貴重な機会でしょう。

狩野派 春夏花鳥図屏風

狩野派 春秋花鳥図屏風
展示される作品は、桃山時代から昭和初期にいたる、狩野派・長谷川派・琳派ほかの画家たちが手掛けた花鳥画・名所絵・物語絵・山水図など約30点。*会期中、一部展示替を行います。

尾形光琳 菊図屏風

木村武山 松に鶴図屏風
どれほど美術館巡り好きな人でも、30点もの豪華絢爛な作品たちを一気見することなんてそうそうあることではないので、照り輝く金地、画面を力強く流れる金雲、たな引く金霞など、金の表現方法を目に焼き付けておきましょう!
金屏風に限定して構成する特別展「金屏風展 ―狩野派・長谷川派・琳派など―」は、2019年4月6日(土)~9月29日(日)の期間、岡田美術館で開催されます。
金屏風展 ―狩野派・長谷川派・琳派など―岡田美術館岡田美術館
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