レバテックは2025年7月29日、「IT人材の正社員転職市場動向 2025年6月」を発表した。
「フルリモート」求人、ピーク時から29.5%減少発表によると、IT人材の転職希望者数は前年同月比127%となり、増加傾向だという。
25年4月施行の「高年齢者雇用安定法」の改正により、65歳までの雇用機会確保の義務が強化された。これも追い風となり、50代以上の転職市場の拡大が見込まれるという。
25年6月時点におけるIT人材の転職求人倍率は11.2倍と、依然として高水準を維持しているという。正社員求人数は前年同月比152%と大幅に増加し、企業の採用活動が活発化が見てとれる。
ChatGPTが一般公開された22年11月と比較して、生成AI関連の求人は約29.7倍に急増。なかでも「プロンプト設計」や「大規模言語モデル(LLM)」の活用・評価・改善、社内データとの統合などのスキルを求める求人が目立つという。
また、コロナ禍をきっかけに急増したリモートワークについて。「原則出社」の求人は23年6月時点から2年で約3.4倍に増加。一方、「フルリモート」の求人は、23年6月のピーク時から29.5%減少し、出社回帰の動きが強まっている。
レバテックは「リアルな対話や現場でのOJT、チーム間の迅速な意思決定を重視する企業が増加しており、プロダクトの品質確保や組織運営の最適化を目的として、出社勤務を再導入する動きが広がっていると考えられます」と指摘している。