大阪・関西万博で、来場者数が1000万人を突破したことを記念したスタンプが2025年7月15日まで設置されている。
設置場所は、会場西側にある「フューチャーライフヴィレッジ」内にある「TEAM EXPOパビリオン」だ。
だが、期間限定のスタンプ以外にも、遠くても「行きたい」と思えるTEAM EXPOパビリオンの展示内容とは? 編集部が実際に行ってみた。
TEAM EXPOパビリオンがあるフューチャーライフヴィレッジとはまずは場所について説明すると、「フューチャーライフヴィレッジ」エリアには、「TEAM EXPOパビリオン」と「フューチャーライフエクスペリエンス」と名付けられた2つのパビリオンがある。エリア内の中央には池があり、それを囲むように石を積み重ねて作られたテントのような建物が複数立ち並んでいる。この建物がそれぞれのパビリオンとなっており、複数のブースで構成されている。
1000万人記念スタンプは、ミャクミャクのイラストに「THANKS YOU for 10,000,000 VISITORS」などの文字がデザインされたもの。フューチャーライフヴィレッジに入ってすぐの場所に設置されている。記者は午前中に訪れたが、すでに多くの人がスタンプを押しに訪れていた。
記念スタンプが設置されているTEAM EXPOパビリオンは「未来への行動」がコンセプトだ。一方、フューチャーライフエクスペリエンスは「未来の暮らし」をコンセプトにしており、未来の「食」「文化」「ヘルスケア」といったテーマで展示されている。
見どころ1 廃材で作られた作品たちでは、TEAM EXPOパビリオンの見どころは――。
ちなみに、この段ボールで作られた台に限らず、廃材などをリサイクルしたSDGsな取り組みがフューチャーライフヴィレッジでは複数展開されている。例えば、エリア奥には宇宙ロケットの廃材を利用した「宇宙タンクベンチ」があり、座ることができる。ただし、夏の期間はベンチが熱くなっているため注意が必要だ。
ほかに、かわいらしいオバケのような椅子や中央部分がガラスになった木のテーブルもあり、これも廃材を使って作られたものだ。テーブルをよく見ると、脚部分はいくつもの鉄パイプが集まってできている。大阪府内の工場の職人とアーティストが協力して作った作品だという。
さらに、展示スペースとなっている建物自体も廃材を利用して作られている。協賛する中部リサイクルの公式サイトによると、建物の外壁となっている石は、ごみ焼却灰を原料にした人口石「溶融還元石」だ。
見どころ2 新型UNI-ONEの試乗体験また、ブースのひとつでは、Hondaのハンズフリーパーソナルモビリティ「UNI-ONE(ユニワン)」の試乗体験もでき、見どころの1つだ。ユニワンは、座ったまま体重移動することで移動できるモビリティ(乗り物)だ。ハンドルなどの操作が不要のため、両手を自由にして移動できる。
Honda公式サイトによると、新型では「走行時のハイポジションモードに切り替わる際のふらつきを抑えて乗りやすく」したほか、走行可能な勾配や航続距離を拡大している。
試乗に使われるのは、万博のキャラクター「ミャクミャク」がデザインされた特別仕様だ。3台あり、それぞれラッピングのデザインが異なるという。
なお、試乗体験の事前予約はできず、当日現地で予約をする。午前は10時、午後は14時30分から受け付けている。ただ、試乗体験は週に2日程度休業日があるので注意が必要だ。
見どころ3 無料でもらえるノベルティも「フューチャーライフヴィレッジ」エリアの入り口近くにあるブースでは、「ベストプラクティス」の展示を行っている。
ベストプラクティスとは、世界が抱える課題を解決する良質なプロジェクトを選定、発信するプログラムだ。例えば、自然の力を活用した持続的な淡水の生産、生分解性で堆肥化可能な生理用ナプキンの開発といった取り組みが紹介されている。
ここではノベルティとして、展示しているプロジェクトに関するメッセージを記載した7色のリボンキーホルダーを毎日先着100人に配布していた。気になるプロジェクトが見つかれば、その色のキーホルダーを持ち帰ることができるという取り組みになっている。
フューチャーライフエクスペリエンスにも魅力満載の展示がもうひとつのパビリオン「フューチャーライフエクスペリエンス」は、複数の企業や自治体、団体の展示ブースが集まっており、常設展のほか、一部のブースは週替わりで出展者が入れ替わる。
例えば、常設展には無重力下で作られたアート作品「Zero Gravity Art」の展示や、宇宙航空研究開発機構(JAXA)による月面世界が体験できる映像やアバターを通した月面重力体験などがある。<J-CASTトレンド>