激動の平成が終わりを告げてからまもなく1カ月。30年の間、本誌は時代を彩った驚きの現場を多数目撃してきた。そのなかでも特に反響の大きかったスクープを改めてお届けしたい。
『古畑任三郎』シリーズの名演で日本中の人々を魅了した田村正和(75)。しかし、2016年以降は表舞台からほとんど姿を消していた。そんななか、休業中に本誌にだけ明かした田村流“引き際の美学”とは(以下、2017年4月25日号掲載記事)
「都内のレストランで田村さんご夫婦とお会いしましたが、すぐには気付きませんでした。というのも顔はひと周り小さくなり、ポケットから出した手も驚くほど細くなっていたんです……」と話すのは、田村正和(当時73)と仕事をしたことのあるテレビ局関係者だ。
16年3月12日放送の『松本清張ドラマスペシャル・地方紙を買う女~作家・杉本隆治の推理』(テレビ朝日系)に出演してから1年、表舞台からすっかり姿を消している田村。そんななか、彼の驚くような“激やせ”姿が目撃されていたという。
「お肉料理が運ばれてきたとき、田村さんの手は震えていました。ナイフでお肉を切ることができなかったみたいで、奥さんがそっと代わりに切り分けてあげていました。それもすべては召し上がらず、食も細くなっているようでした」(前出・テレビ局関係者)
3歳年上の和枝夫人(76)に支えられながら、俳優業を続けてきた田村。だが、芸能関係者はこう語る。
「最近は仕事を選んでいて、昨年3月のドラマ出演の際は取材陣に『辞め時を模索中』と語っていました。もちろんオファーは今でも引く手あまた。にもかかわらず“引き際”を考えているのは、二枚目俳優であり続けてきた田村さんなりのダンディズムなのでしょう」