山田たかおの極貧幼少期 座布団運んでマンションオーナーに
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「キャー、こっち向いて~」

ライブが始まるやいなや、そんな黄色い声援が何度も何度も飛んでいた。令和2年のこの日会場はレトロな熱気に包まれていた。それもそのはず、ステージの上でスポットライトを浴びていたのは、昭和40年代末から50年代初頭にかけて一世を風靡した人気アイドルグループ「ずうとるび」。今日はおよそ38年ぶりにオリジナルメンバーが再結集した、復活ライブの初日だった。歌い終えて一息つくと、満面の笑みを浮かべたリーダー・山田たかお(63)が客席に向かってマイクでこう呼びかけた。

「ひさしぶりだね~。みんな、応援ありがと~!」

山田くんといえば、ずうとるびの元メンバーというだけでない。『笑点』に“座布団運びの山田くん”として長年出演し、お茶の間の人気者に。そんな彼には、笑いあり苦労ありの幼少期があったという。

1956年、東京の下町・深川に、6人きょうだいの末っ子として生まれた。家は木工所を営んでいた。職人を何十人も抱え、家にはお手伝いさんが3人も。山田くんもそんな裕福な家に生を受けたはずだった。

「僕が生まれる直前に親が詐欺に遭っちゃって。いま、地下鉄の半蔵門線の住吉駅、あるでしょ。あそこがまさに僕のうちだったそうです。もし、いまあったら、すごい財産ですよ。それに、埼玉の三郷には500坪の資材置き場も。それ、ぜ~んぶ取られちゃった」

山田くんには赤ちゃん時代の写真が1枚もない。生まれてきた愛息の記念撮影もできないほど、家はもう貧しかった。