《これまで医療活動に献身的に力を尽くしてこられている方々、そして、その方々を支えられているご家族や周囲の方々に、陛下とご一緒に心からのお礼の気持ちをお伝えしたいと思います》

雅子さまは5月20日、日本赤十字社の社長と副社長を招いてのご進講の冒頭、そう述べられた。

この雅子さまのご発言は、ご進講翌日に宮内庁のホームページで天皇陛下のお言葉とともに公表された。

「誕生日のご感想以外に、皇后のお言葉が単独で公表されるのは異例のことです」(宮内庁関係者)

天皇陛下も次のように、日本赤十字社の職員に感謝の言葉を述べられている。

新型コロナウイルス感染症の発生以来、日本赤十字社の職員を始め多くの医療従事者の皆さんが,自らの感染の危険も顧みず、大勢の患者さんの命を救うため、また、感染の拡大を防ぐため、日夜、大変な尽力をされてきていることに深い敬意と感謝の気持ちを表します》

そんななか5月22日には、雅子さまが皇居の紅葉山御養蚕所で2回目の養蚕作業に臨まれた。皇居に入られる際には笑顔もお見せになった雅子さまだが、皇室担当記者は次のように語る。

「実は、このお出ましは当初、4日前の18日に予定されていたものでした。しかし御所を出発される約2時間前、急きょ中止となったことが報道陣に通達されたのです。ご体調が優れなかったようですが、雅子さまが直前になってお出ましをキャンセルされたのは、昨年の7月以来約1年ぶりのことなので、驚きました」

1年前は皇后になられた直後で、祭祀やご公務に連日のハードスケジュールが原因とみられていた。

だが、前出の宮内庁関係者はこう語る。

「今回はむしろ、ご公務がなくなってしまったことのほうが、雅子さまの心理的プレッシャーを強めてしまったように思います。皇后として、国民のために今、何ができるのか――。責任感が非常に強い雅子さまは、たいへんお悩みになっていると聞きます」

「女性自身」2020年6月9日号 掲載

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