「多忙な石破元幹事長に代わり、佳子さんは定期的に鳥取へ足を運び有権者一人ひとりの話を聞いているそうです。地元では『佳子さんがいるから選挙に勝てる』と言う人もいるほどです」(政治部記者)

総理の座に挑戦する石破茂元幹事長(63)の心強い味方となっているのが妻の佳子さん(64)だ。

石破氏の地元である鳥取県に軸足を置き、東京と行き来しながら支えてきた佳子さん。

地元の支援者によると3月末から緊急事態宣言解除後の6月上旬までは鳥取に残る“コロナ別居”を選択していたというが、総裁選に合わせて上京を決断したようだ。鳥取市内の別の支援者は言う。

「安倍首相の辞意表明で、『これは主人も東京の事務所も大変になる』と、佳子さんはすぐに東京へ向かいました。『お茶くみでも何でもやろうと思っている』とおっしゃっていましたね」

優勢とされる菅義偉官房長官の背中を追う石破氏だが、党員投票も行われないことが決まり、まさに逆風のなかにいる。そんな状況にも佳子さんは落ち着いて向き合っているという。

「今回の総裁選の選出方法については、『総務会で決まったことですから、それに従ってしっかり臨むだけですね』と淡々と話していたそうです」(石破派の関係者)

大学在学中に一目ぼれした石破氏の猛アタックが実り、’83年9月に2人は結婚。以来、夫を支える佳子さんだが、“参謀役”として助言することも。

「佳子さんは石破氏のプロデューサー的な役割も担っています。取材時に固い表情をしがちな石破氏に対し、『威圧感があるからたまにはニコッと笑顔を見せたら』とイメージ向上に努めてきました」(前出・政治部記者)

夫を叱咤激励しながら寄り添う佳子さんだが、ひそかに大切にしている“宝物”があるという。

’18年9月に本誌が行ったインタビューで、大学時代に石破氏からラブレターをたびたび送られたことを明かしたうえでこう語っていた。

《じつはその手紙、今でも保管しています。

数十通はあると思います》

同じインタビューで石破氏は佳子さんへの感謝をこう語った。

《これまでも、こっちの生き方を選んだほうが楽ということがいくつもありました。楽な道を歩もうと思えばいくらでもできた。でも妻から“あなた本当にそれでいいのですか?”と問い掛けられることで、ふとわれに返れたことが何度もありました》

今回の挑戦の陰にも妻の叱咤があったのかもしれない――。

「女性自身」2020年9月22日号 掲載

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