4月27日、国会議員に付与される「特殊乗車券」の不適切使用を『文春オンライン』で報じられた国民民主党の山尾志桜里衆議院議員(46)。
「特殊乗車券」とは、JR全線の乗車券や特急券、グリーン券などが無料になる“議員パス”。
記事によると、山尾氏は4月3日に三鷹駅から吉祥寺駅まで議員パスで移動。吉祥寺でマッサージを受けた後、議員パスで恵比寿駅まで再び移動。ラーメン店や酒店に足を運んだと報じられている。その後タクシーで向かった先は、約4年前にW不倫が報じられた倉持麟太郎弁護士(38)の自宅だというのだ。
報道を受けて山尾氏は、28日にTwitterで《議員パスの件について。公私の別を大切にしている自分として、その区別が曖昧にみえる行動をとるのはよくないと深く反省しています》と釈明。《今後このようなことがないように十分に気をつけてまいります。本当に申し訳ありませんでした》と陳謝した。
続くツイートでは「今後の対応について」と題し、《東京で暮らし東京で働く環境で、議員パスを通じた公私の曖昧をなくすためには、東京都内の移動にパスを利用しないこととするのが、今私にできる最善の対応と考えています。改めてお詫びするとともに、仕事を通じた信頼回復に努めていきます》と改善策を提示している。
「公私の別を大切にしている」と自負する山尾氏。
《議員パスは、資産の多寡に関わらず、議員が議員活動をしやすい環境を整えることに意図があるはず。使わないことがベストなのではなく、「分別をしっかりする」ことが一番大切なはずです》
《仰ってる意味がよくわからない。東京都内で公用ならパスを使われていいと思いますよ。そういう事ではないでしょう。今回も公用だったという主張なら、なんら問題ない話。それを何故主張しないのですか?曖昧にするから、疑われるのです。この文面だと、公私混同を認められると言う事ですか?》
■2年前のGWは倉持氏と“無届ロサンゼルス旅行”
山尾氏といえば、19年4月の国会会期中に無届で倉持氏とロサンゼルス旅行をしたこともあった。GW中だったが、国会議員が海外旅行をする際は、所属する院の議長に請暇願と渡航計画書を提出する規則がある。その後、議院運営委員会の理事会で了承を得なければならない。
各紙によると山尾氏は当時、「不注意で提出することを失念した」と釈明。また旅行目的は「政治経済情勢の視察」と説明したという。
いっぽうで、山尾氏の旅行目的が「倉持氏の説明とは食い違う」といった指摘もあった。
「19年5月3日放送の『モーニングCROSS』(TOKYO MX)で、元衆議院議員の宮崎謙介氏(40)が倉持氏と初共演した時の話です。宮崎氏が倉持氏に『アメリカ旅行はお仕事ですか?』と尋ねると、彼は『クラシック音楽が好きで、プライベートで行きました』と回答。山尾氏とはあきらかに異なる説明に、周囲も呆れ顔でした」(テレビ局関係者)
かつて倉持氏との不倫報道に対して、神奈川新聞の取材に「むき出しの好奇心には屈しない」と語っていた山尾氏。問われているのは、国会議員としての資質ではないだろうか。