秋篠宮家の長女・眞子さまが“小室眞子さん”となる日が、刻一刻と近づいている。
婚約内定会見で互いの関係を「月と太陽」にたとえたロマンチックな若き2人に、日本中が一躍歓迎ムードとなったのが17年9月のこと。
結婚延期など、異例づくめの事態に報道と国民感情は過熱。紆余曲折を乗り越えて、10月26日にようやく晴れの日を迎えられる。
信念を貫き通した眞子さまだが、その意思の強さはご自身のきょうだい構成に由来するのではないかと、作家・心理カウンセラーの五百田達成氏は指摘する。『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』『察しない男 説明しない女』シリーズを著した氏に、眞子さまと小室圭さんの相性やそれぞれの性格について、 “生まれ順”をもとに考察してもらった。
■長子ゆえの「道を切り拓く」パイオニア精神
「眞子さまは昨年11月に『結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です』とお気持ちを表明なさっていますが、このお言葉をはじめとして、『長子』の特徴のひとつである“パイオニア精神”が全面的に出ている方だと思っています。
『長子』は親にとって一人目のこどもであるため、上にきょうだいがいる『中間子』『末っ子』以上に親から全力の愛情を注がれやすく、その結果、愛された自負ゆえの“全能感”を持っている人が多い。この全能感に下のきょうだいたちへの“責任感”が合わさることで、『私が道を切り拓いていくんだ』といったパイオニア精神が芽生えるのです。だから、お小遣いの金額交渉といった“面倒ごと”を進んで引き受けるのは決まって『長子』で、『中間子』や『末っ子』は空気を読みつつタダ乗りするというのがよくある構図です。
反面、どのきょうだい属性よりも“家”を守っていく意識も高くなるのが『長子』ですが、眞子さまの場合は事情が少し特殊です。
父である秋篠宮さまは現在では皇子継承順位1位であられますが、もともとは兄と妹に挟まれた『中間子』。
だからこそ眞子さまには、“家を守る”意識や親につき従う性質よりも、妹や弟の今後を思う“パイオニア精神”の方が強く性格に表れやすいのでしょう」
■マイペースさが表れた “ストライプスーツ”
一方、夫となる圭さんは「一人っ子」。「長子」以上に親の愛情を独占できるわけだが、どのような特徴があるのだろうか。
「『長子』と同様な自己肯定感を持ちやすいのですが、きょうだいがいないぶん性格はきわめてマイペースになりやすいのが『一人っ子』です。
新卒入社した三菱UFJ銀行を辞めてパラリーガルになったエピソードも、実に『一人っ子』らしいですね。秋篠宮ご夫妻へご挨拶に行った際も、物議をかもしたロン毛は散髪したものの、着用していたのは“ストライプ”のスーツ。ただ、単純に『常識がない』のではなく、周囲の空気を読むこと自体に、そもそもあまり価値を見出していない部分がありそうです。
また『一人っ子』は親、特に異性の親とはべったりとした関係になりやすいのも特徴ですが、それは親自身も同じ。ですから佳代さんがどんな風に振る舞ったところで、圭さんがぞんざいに扱うことは今後もまずできないでしょうね」
■眞子さまと圭さんの結婚相性は良好!
似た部分があるという「長子」と「一人っ子」だが、2人の相性について五百田氏はこう分析する。
「親にとって一人目の子供である『長子』と『一人っ子』は、自分の親や家のことを考えるもの同士なので、恋愛や結婚の相性は基本的に良好です。
その上で結婚生活を円満に築くためにポイントとなりそうなのは、眞子さまが家庭の主導権を握ること。
眞子さまは『長子』らしい責任感で、“自分たちの家庭”へのビジョンをはっきりと描かれていらっしゃるかと思います。一方で、いきなりNYに行ってしまうような『一人っ子』らしい圭さんは、おそらく家庭や将来の絵図は明瞭ではないのかなと。
また『長子』にはひとたび腹をくくれば“ファイティングポーズ”ともいえるような意思の強さを発揮しますが、こうした傾向は眞子さまもお持ちのはず。だからこそ圭さんが適度に眞子さまの“尻に敷かれる”スタイルが、2人にはしっくりきそうです」
結婚後は渡米する2人。皇室を出て、慣れない土地で新生活を始められる眞子さまに対し、世間では不安の声も大きいが、氏からは意外な反応があった。
「皇室のなかにはまだまだ守旧的な価値観も根強いのに、眞子さまは東京大学総合研究博物館の特任研究員として働かれるなど、“現代的で自立した”女性でいらっしゃいます。たしかに現在は心配する国民も多いでしょうが、強い芯をお持ちの眞子さまですから、“家を離れる”選択は、ご本人に合った決断だといえるのではないでしょうか。
さらにここで眞子さまが前代未聞の“一時金辞退”や結婚後すぐの海外移住をなさることで、佳子さまや愛子さまの未来をも拡げることになっているはず。まさに“パイオニア”ですね」
一挙手一投足に注目を浴びながらもけっして諦めることなく、ついに思いを遂げられる眞子さま。その芯の強さは、渡米後の新婚生活でも発揮されることだろう。
【PROFILE】
五百田達成(いおたたつなり)
米国CCE, Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。東京大学卒業後、角川書店、博報堂・博報堂生活総合研究所を経て「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」「SNSと人づきあい」「ことばと伝え方」をテーマに執筆・講演。