「今年こそ、節約して貯金する!」

新年にそんな目標を立てた人も多いだろう。「三日坊主で断念した」と嘆きも聞こえてきそうだ。

「毎日、節約を続けるのはたいへんです。むしろ、お金のことなど考えずに暮らしたい人が、大多数ではないでしょうか」

そう話すのはファイナンシャル・プランナーの西山美紀さん。とはいえ、私たちにはお金が必要だ。人生100年時代、老後には莫大なお金がかかるらしい。

「老後資金は『夫婦で3,000万円』が目安です。もちろん退職金がたくさん出る方や定年以降も収入の道がある方などは少なくても大丈夫ですが、反対に、賃貸住まいの方や自営業・フリーランスなどでもらえる年金が少ない方は多めに準備したいですね」(西山さん・以下同)

仮に、夫婦で受け取る年金が月22万円で、生活費などすべての支出に月27万円かかるとすると、毎月5万円の赤字だ。その分は貯蓄を取り崩して生活費を補填することになる。

老後を退職後30年間と考えると、5万円×12カ月×30年=1,800万円が必要だ。さらに、ときには旅行に行きたいし、自宅をリフォームするかもしれないといった余裕資金を加えると、確かに3,000万円を確保したいところだ。

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だからこそ節約を誓うのだが、忙しい日々のなかで忘れてしまい、なにより面倒で続かない。

「大切なのは、毎日考えなくても自動的にお金が増える仕組みです。一度作ってしまえば、あとはほったらかしでもOKの仕組みを作りましょう」

そんな夢のような仕組みとは?

「なにより取り組みたいのは『乗り換え』です。

今は使いやすくて割安な新しいサービスがどんどん登場しています。使い慣れたサービスを変えなくても生活に支障はありませんが、料金が割高でもったいない場合があります」

乗り換えてサービスの質が悪くなることはないのだろうか。

「品質はほぼそのまま、乗り換えたことさえ気づかないほど、そん色のないものが多くあります」

問題は手続きだ。

「手続きに手間のかかるものもありますが、簡単にスマホ1つでできるものもあります。最初だけ、乗り換え手続きを行う“今”だけ、ちょっとした面倒をクリアすれば、お得生活が待っています。それに電気代やスマホ代など毎月必要な固定費が安くなれば、節約効果はずっと先まで長く続くので、がんばる意味があります」

たとえばスマホ代。月8,000円程度払っている人が月3,000円になれば、1カ月で5,000円浮き、1年で6万円お得。夫婦で乗り換えれば、1年で12万円もお得になる。

「スマホや電気は使い方を大きく変えることもないので、乗り換えたことすら忘れられます。頭の片隅で『節約しなきゃ』と考える苦しさからも解放されますよ」

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