2月28日、小室哲哉(63)が国立研究開発法人「理化学研究所」(以下、理研)の客員主管研究員に3月1日付で就任することがわかった。

各メディアによると、プロの音楽家が客員主管研究員に就任するのは初めてのこと。

シンセサイザーの開発や音楽配信をいち早く手がけるなど、これまでの業績が評価されたという。小室は研究チームの一員として、AIによる音楽制作支援のあり方について研究していくと報じられている。

中日スポーツによると、就任を受けて小室は「音楽におけるAIは、はじめて作詞/作曲/編曲家と共存できる能力を兼ね備えることができるはずだと思います。不思議な感覚です。音楽家、生身の人間として、音楽AIの成長に寄与していける事を光栄に思います」とコメントを寄せている。

‘21年10月に「TM NETWORK」(以下、TMN)が6年ぶりに再起動し、音楽家としての活動に精を出している小室。一方、私生活では同年2月にKEIKO(49)との離婚が成立したことも記憶に新しい。

再び音楽家として軌道に乗り出した小室だが、それまで紆余曲折あった。その発端について、音楽関係者は言う。

「小室さんは‘18年1月に『週刊文春』で不倫疑惑が報じられました。その後記者会見を開き、その場で音楽活動からの引退を宣言したのです。

この年はTMNにとって、結成35周年の記念イヤー。

メンバーの宇都宮隆さん(64)と木根尚登さん(64)も大々的な活動を望んでいたそうですが、いったん白紙に。それでも彼らは急遽集まって、小室さんの悩みを聞いてあげていたといいます」

■引退撤回をキッパリ否定したことも

本誌は会見後の‘18年5月、小室に直撃している。この時、小室は引退撤回の可能性について「まったくありません」とキッパリ否定。その理由について、「自分では最新鋭のことをやったつもりなのに、曲への評論として“小室っぽいね”と言われるのが、僕の中ではいちばんきつい」と語っていた。

さらに会見後は突発性難聴の治療のため、入院生活を送っていたことも明かしていた。

ところが心境に変化があったのか、‘20年6月にはラジオ番組『TOKYO SPEAKEASY』に出演。小室は秋元康(63)からの誘いで出演したと話しており、翌7月には乃木坂46に楽曲提供したことも明るみになった。さらに同年12月には、TMNとして東海ラジオの番組で一夜限りの“復活”を果たしたのだった。

■「僕にとっても大きな変化の時なのかな」

徐々にメディアに露出していくなか、‘21年2月にKEIKOと離婚が成立。前出の音楽関係者が言う。

「小室さんは会見で、くも膜下出血で倒れたKEIKOさんを献身的に介護してきたと語っていました。ですが彼女の親族が週刊誌で否定するなど、断絶状態に。

会見以降、2人が顔を合わせることはありませんでした。調停で小室さんが生活費支給と多額の財産分与をKEIKOさんに行うことが決まり、離婚が成立しました」

同年3月、本誌の直撃に「僕にとっても大きな変化の時なのかな」と話していた小室。さらにKEIKOについて、「globeを含めていろんなことで音楽のお手伝い、協力だったりだとかが必要であれば、惜しまずもちろん。僕としてはなんでも協力して、一音楽家としてですけど」と“再プロデュース願望”まで語っていた。

そして同年10月、TMNの再起動時に《これからの自分に残された時間にできること全てで、音楽で少しでも光を灯せたら。と、このコロナ禍に沢山の事を考え奮起致しました》とコメントを発表した小室。これ以前から曲作りを再開させていたが、環境の変化もモチベーションに影響したようだ。

「小室さんは現在住んでいるタワーマンションに、住居の部屋だけでなくレコーディング専用の部屋も借りています。家賃は最低でも100万円以上の物件ですので、2部屋借りるとなると、毎月200万円以上はかかるでしょう。小室さんはいまでも年間1億を越える印税が入ってくるそうなので、改めて湧き出てきた創作意欲を掻き立てるレコーディング専用の部屋を新設したそうです」(芸能関係者)

さまざまな騒動を乗り越え、新境地に挑む小室。研究員としての功績が期待されている。

編集部おすすめ