「聖子さんは、沙也加さんの一周忌をお母さんの一子さんと過ごしたそうです。発売されたばかりの追悼アルバムを2人で聴きながら、沙也加さんが好きだった食事を作って食べたとか」(聖子の知人)
’21年12月18日に愛娘の神田沙也加さん(享年35)を失った松田聖子(60)。
本誌はこれまでに、聖子が沙也加さんのハンドミラーなど、愛用品を使用し続けていることを報じてきた。
実は、聖子の自宅の近くには沙也加さんの“生家”もある。デビュー当時から聖子を知るカメラマンのYAHIMONときはるさんは語る。
「聖子さんが神田正輝さんとの新婚生活を始めた家で、’86年に新築されました。同じ年に沙也加さんが生まれ、親子3人の幸せが詰まった場所なんです」
聖子の両親もともに暮らしたこの一戸建てが、今の聖子の心のよりどころとなっている。“サヤはここで生きている……”そんな思いも去来するのか、近くを通った際には立ち止まって眺めることもあるという。
地下室付きの邸宅では、現在は「成城松村クリニック」が開業している。聖子たちが転居した後も25年にわたって建物は保存されているのだ。
今回本誌は、クリニックの院長である松村圭子さんに話を聞くことができた。メディアに室内が公開されるのは初めてのことだ。
「ここには沙也加さんゆかりの品々もありますし、クリニックを続ける覚悟が改めてできました」(松村さん・以下同)
熱烈な聖子ファンでもある松村さん。
「一子さんは’10年の開院の内覧会の際に来てくださいました。いただいたお花のお札は、今でも大切に取ってあります」
内装にはほとんど手を加えず、家具なども一部は使い続けている。
「今の診察室はもともと応接室だったそうです。当時の椅子や戸棚もそのままです」
クリニック以外では、生活感が色濃く残されたスペースもある。
「和室では、沙也加ちゃんが一子さんとテレビで『水戸黄門』をよく見ていたそうですよ」
キッチンには、沙也加さんのために聖子が貼ったというかわいい犬のキャラクターがあった。
「小さいころの沙也加ちゃんは、このキャラクターのように、おもちゃのマイクを持ちながら(聖子のヒット曲の)『ロックン・ルージュ』なんかを歌っていたとか」
小学生のころにはすでに芸能界を目指していたという沙也加さん。家族の思いがキャラクターにも託されていたのかもしれない。沙也加さんがクリニックを訪れたこともあったという。
「’11年かな。治療でいらっしゃいました。
聖子の一家と交流を持ち続ける松村さんだが、最近も近所のスーパーで聖子と顔を合わせたという。
「’22年11月上旬のことでした。聖子さんはマスクと眼鏡に帽子姿で、ご主人といらっしゃいました。周囲は誰も気がつかなかったのですが、お声をかけたら『ああ、先生!』なんて気さくにしていただいて。そんな自然体なところが、ものすごく魅力的なんです」
沙也加さんの思い出が詰まった“幸せの家”はファンの熱意で守られ、聖子に前へと進む力を与え続けている。

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