つまようじ男の父親は「店が宣伝」、ガリ直食い少年の叔父は「感謝された」…相次ぐ迷惑動画親族のありがた迷惑な“弁明”

今年に入って社会問題化している、飲食店などでの迷惑動画。そんななか当事者の親族が釈明することで、火に油を注ぐという事態が相次いでいる。

4月13日、「NEWSポストセブン」は“つまようじマン”とされる男性の父親に取材した記事を配信している。つまようじマンとは、栃木県那須塩原市の焼肉店で焼肉を食べ終わった後、つまようじを使い、その使用済みのつまようじを容器に戻した男性のことだ。

「一連の様子が収められた動画は2月、インフルエンサーの影響で広く拡散されました。その結果、茨城県つくば市の無職・室井大樹容疑者（30）と栃木県大田原市の建設業・礒隆彦容疑者（30）が偽計業務妨害の疑いで4月11日に逮捕されることに。つまようじマンが礒容疑者で、撮影を担当したのが室井容疑者と考えられています」（WEBメディア記者）

逮捕事案にまで発展しているが、「NEWSポストセブン」によると礒容疑者の父親は「そういう報道が出たから、宣伝のためにやってんでねえのかな。焼肉店の人が」といい、「だって、（動画を撮影したのは）1年前とかの話でしょ？　そんで（息子は）謝りに行って、話して、（店主が）『チラシ配達してください、そうすればいいです』って話して」とコメント。

またポストセブン側が「警察沙汰になっている」と話すと、「だから、宣伝のためでねえのって。そうすればお客さんが入ってくれるって」といい、そのいっぽうで“連絡が来なかったから”との理由で磯容疑者がチラシ配りを手伝っていないとも明かしている。

顧客に不安を与えるだけでなく、企業活動を脅かす行為として社会問題にまで発展している迷惑動画。そのため、礒容疑者の父親の“炎上は店の宣伝”といった発言を疑問視する声が続出し、ネットでは厳しい声がこう上がっている。

《あの動画の一体どこに宣伝の要素があるのか。店の管理が行き届かないところで店の評判を貶めただけだろう。

■ガリ直食い少年の叔父の「店側から感謝された」発言にはま寿司が反論も

また今年2月上旬、回転寿司チェーン「はま寿司」で少年が卓上のガリを直接食べる行為を収めた迷惑動画が拡散された。被害に遭ったのは富山市内の店舗で、「はま寿司」は4月5日に富山県警富山中央署に被害届を提出し、受理されている。

そこで4月12日、「NEWSポストセブン」が少年の叔父に取材した様子を記事にしている。記事内で叔父は「本人もしたことについてはとても反省しています」と述べつつ、「店員さんが（男子高校生がガリを食べることを）確認していたと聞いているんです、（ガリを）完食して。『ありがとうございました』と（言われた）」などと語っている。

しかし本誌がはま寿司に問い合わせたところ、「一応弊社の調査では『ありがとうございました』と言ったという事実は確認できませんでした」と担当者は回答している。そのため、ネットでは叔父の発言を疑問視する声がこう上がっている。

《ガリを直食いありがとうございましたなんて言うのかな…。しかもコロナで衛生面には特に敏感になっている時に、そんな不衛生な事されて、ありがとうって思わないし、言わない》
《普通に考えて「ガリを直に食べてくれてありがとう」なんて言うわけない 言うとしたら客が店を出る時のマニュアル通りの「御来店ありがとうございました」くらい》
《もし、ガリを完食したから御礼を言われたと思っているのであれば、非常識で間違った捉え方ですし、店員は非常に困惑していたとしても、お客様なので仕方なく『ありがとうございました』と言ったのではと思えますが》

さらなる炎上の火種を与えてしまう親族の弁明。反省している当事者たちにとっては“ありがた迷惑”かもしれない。