アーバンスポーツとして人気の高いスケートボード(以下、スケボー)。’21年開催の東京オリンピックで新競技に採用されたこともあり、愛好者も増えているようだ。

ところが著名人によるマナーが、にわかにSNSで物議を醸している。6月18日ごろからXで、俳優の伊勢谷友介(48)がスケボーに乗る様子を収めた動画が拡散。

伊勢谷といえば’20年9月に大麻取締法違反の容疑で逮捕され、同年12月に大麻取締法違反で懲役1年、執行猶予3年の有罪判決に。今年3月には映画『ペナルティループ』の完成披露上映会に登壇し、約3年ぶりに公の場に姿を現した。

そんな伊勢谷のスケボー動画は、復帰直後の4月30日に本人のInstagramへ投稿されたものだった。投稿から約2カ月が経つが、今になって注目を集めている。

動画は最大90秒の動画投稿ができるリール機能を用いており、《お気に入りの上下を着て、ちょいとそこまでをも楽しむ。自転車追い撮りオモロイ》とコメントが添えられていた。

黒いジャケットとパンツ姿でサングラスをかけ、スケボーに乗って颯爽と風を切る伊勢谷。車が走っていない公道の中心を、優れたバランス力で縦横無尽に滑っていく。

さらに「歩行者注意」と路面標示がある場所でも、お構いなしにノリノリで逆走。さらに動画では歩行者だけでなく、伊勢谷に注意しながら走行する自転車も収められていた。

こうした滑り方に危険だと感じた人も少なくないようで、Xでは厳しい声が上がっている。

《危なすぎ》
《周囲への気遣い無しですか…》
《自撮りならまだしも、動画撮影させている時点で計画的で悪質では》
《普通に歩行者や自転車の方が行き来してる道はまずいでしょ》

撮影許可をとった上で滑っていた可能性もあり得るが、スケボーの滑走をめぐっては“規制を強化すべき”との見方も強まっている。

「まず、スケボーは遊具に分類されており、軽車両には該当しないと見なされています。そのため、自動車や自転車の交通ルールが適用されないのが現状です。とはいえ道路交通法76条4項3号では、『交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること』が禁止行為として定められています。

’21年9月には静岡県で、商業施設前にある歩道で練習していた20代会社員が書類送検された事例も。通行量が多い道路かつ警察からの警告を無視したことから、悪質性が高いと判断されたと報じられました。また市区町村によっては、通行妨害や設備の破損などを問題視し、スケボーの禁止を条例に明記したところもあります。いずれにしても、事故の危険性が高い路上でのスケボーは控えるべきでしょう」(社会部記者)

これまでも、路上でスケボーを滑る動画を投稿してきた伊勢谷。都内にも複数あるスケートパークなどを利用してはどうだろか。

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