7月3日より放スタートする宮藤官九郎(53)が脚本を務める連続ドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系)。登場するあるキャラクターの表記が波紋を呼んでいる。

同作は小池栄子(43)と仲野太賀(31)がダブル主演を務め、宮藤による完全オリジナルドラマ。公式サイトでは「新宿・歌舞伎町を舞台に“命”をテーマにした新たな“救急医療エンターテインメント”ドラマ」と説明されており、さまざまなバックボーンを抱える登場心物たちをユーモア交えて描く内容になる。

6月14日には追加キャストが発表され、舞台となる「聖まごころ病院」の看護師長・堀井しのぶ役をドラングドラゴン・塚地武雅(52)が務めることが発表された。ビジュアルも公開されており、これに塚地は自身のXにて《男か女か分からない謎の看護師長の#堀井しのぶ 役で出演します!笑》と反応している。

波紋を呼んだのは、この塚地が演じる役の公式サイトでの紹介文。14日時点では、公式サイトにこう掲載されていた。

《院内の看護師長。ジェンダーアイデンティティーで、その振る舞いや言動にチャーミングさを兼ね備えており、病院に運び込まれてくるDV被害者、トー横キッズなど“ワケあり”患者たちに対しても、物怖じすることのないフランクな性格。その上、語学がなぜか堪能という聖まごころ病院のムードメーカー》

しかし、公開されると、紹介文の「ジェンダーアイデンティティ」という言葉の使い方が不適切ではないかという声がSNS上で相次ぐことに。「ジェンダーアイデンティティー」とは日本語で「性認識」意味をする言葉でその種類までは含まれないため、誤用にあたるという指摘だ。

すると、こうした指摘を受けてかは明らかにされていないが、19日までに文章が変更されることに。波紋を読んでいた「ジェンダーアイデンティティーで」という一文が削除されていたのだ。

同作は制作が発表された当初、宮藤が舞台である歌舞伎町について「トー横、ホスト、反社、オーバーステイの外国人、ホームレス、コンカフェ、ラーメン二郎。よく考えたら、まるで僕のために用意されたようなワクワクする設定」とコメント。社会問題を“ワクワクする設定”と表現したことに対して批判が集まっていた。

度重なる”不適切な表現”に、Xでは内容を不安視する声が寄せられていた。

《これ最初に見た時には、バカリズムのOLみたいに、塚地が普通の「おばさん看護師」をやるんだと思って、面白そうだと感じたんだが、トランスジェンダーかもしれないのね。そういう設定のドラマにするには、見識を欠きすぎてる。観るのやめよう》
《シンプルに意味間違ってるのマジで勘弁して欲しい…『ふてほど』の時も感じだけど、嘘撒き散らされるのは意見とか議論以前の問題で本当に有害》
《酷いな 最低限、言葉の意味ぐらい学んでから扱ってほしい。人を馬鹿にしている。あの場所をどんなふうに扱うつもりなのか、脚本が心配になってきた。これこそ「事前に誰もなにも言わなかったのか?」案件では》

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