10月27日に投開票が行われた衆議院選挙。自民・公明の与党は合わせて215議席にとどまり、過半数割れに追い込まれる結果となった。
いっぽうNHKの開票速報で最初に当選確実が伝えられたのは、自民党副総裁を務める神奈川2区の菅義偉元首相(75)。当選は、今回で10回目。わずか12日間の短い選挙期間では、自民党候補者の応援演説のため全国各地を奔走していた。
だがSNSでは衆議院選挙が始まる前から、菅氏の健康不安を指摘する声が上がっていたのだ。
「9月30日に自民党本部で開かれた新役員共同記者会見では、虚ろな表情や絞り出すような話し方が波紋を呼びました。Xでは一時、『#菅さん大丈夫』がトレンド入りしたほどです。翌10月1日の衆院本会議で行われた首相指名選挙でも、おぼつかない足取りで投票に向かう姿がネットをザワつかせていました」(社会部記者)
そうした菅氏の覇気のなさは、選挙期間中も目立っていたようだ。
10月19日に、秋田1区から立候補した自民党・冨樫博之氏(69)の応援に駆けつけていた菅氏。富樫氏の街頭演説中に、菅氏を目撃した人が撮影した動画がXで拡散し、波紋を呼んでいた。動画では小雨が降るなか、菅氏の乱れた髪を秘書と思しき男性が櫛で整える。菅氏は富樫氏に拍手を送るも次第に弱々しくなり、硬い表情やぎこちない動きが目立っていた。
「この他にも衆院選が公示された10月15日に、菅氏が地元横浜市で支援者と交流をする様子を収めた映像もXで拡散されていました。
菅氏のXやInstagramでは演説の様子もアップされていますが、映像はなく写真のみとなっています。もしかすると事務所サイドも、おぼつかない言動が注目を浴びてしまうことを危惧しているのかもしれません。
菅氏は安倍政権で長く官房長官を務め、首相としても新型コロナと対峙してきました。しかし最近では演説で何を話しているか判然としない部分もあり、当時のような精彩は感じられません。総裁選では麻生太郎氏(84)と並んで、“キングメーカー争い”が注目を浴びていましたが……。衆院選で自民党が窮地に追いやられてしまった今、菅氏が党を支えられるのか不安視されています」(前出・社会部記者)
当選したとはいえ、Xやネットではたびたび“ヨボヨボ姿”が指摘される菅氏に心配の声が寄せられている。
《そこまでして頑張らなくて良いよ。。後進に道を譲って、引退なさいませ》
《菅さんさすがに無理やろ。周りもなんか言えばええのに。
《菅さん、個人的には嫌いじゃないけど、ここまでヨボヨボしてるなら、当選させるべきじゃなかったと思うなぁ… 元気なら全然良いんだけどね…》
《菅さん。もうなんか朦朧としてて言葉に全く力が感じられなかったんですけど、大丈夫なんですかね》
菅氏が総裁選で支持していた小泉進次郎氏(43)は、与党の過半数割れを受けて早くも選対委員長を辞任した。菅氏の今後は、果たして――。