《トラブルがあったことは事実です。そして、双方の代理人を通じて示談が成立し、解決していることも事実です》
1月9日に公式サイト上でこう発表したのは、昨年12月発売の「女性セブン」で過去の女性トラブルが報じられていた中居正広(52)だ。
中居は冒頭のコメントに続けて、こうも綴っている。
《なお、⽰談が成⽴したことにより、今後の芸能活動についても⽀障なく続けられることになりました》
とはいえ、中居の芸能活動をめぐる現状は厳しい。1月7の『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)は中居の出演シーンを全カットして放送。8日にはフジテレビが『だれかtoなかい』の放送を当面のあいだ休止すると発表し、テレビ朝日も中居のコメント後、『中居正広の土曜な会』の休止を発表。また、TBSでは、10日放送予定の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ 新春SP』、13日予定の『THE MC3』がすでに別番組に差し替えられている。
いっぽう、在京キー局の番組では年明け以降も中居の騒動に触れることがなかったのだが、9日に放送された朝の情報番組『THE TIME,』(TBS系)を皮切りに、徐々に動きが。
「『THE TIME,』では、早朝のニュースのコーナーで、同局の安住紳一郎アナが中居さんの騒動に関するニュースを読み上げました。騒動が中居さんの番組に影響を与えているといった内容にとどまるものでしたが、キー局で騒動を取り上げたのはこの番組が初めて。そして、中居さんのレギュラー番組を擁するTBS、テレビ朝日、日本テレビ、フジテレビは夜の報道番組でも騒動を扱いました」(テレビ誌ライター)
ただ、各局番組の報道姿勢には“温度差”があったという。
「たとえば、『newe23』(TBS系)は冒頭から約5分50秒を割き、騒動に関する街頭インタビューを放送したほか、小川彩佳キャスターが『中居さんご本人が自らの口から、説明する機会があってもよいのではないかと感じます』などと切り込んでいました。
渦中のフジテレビはというと――。
「『FNN Live News α』(フジテレビ系)は約1分55秒のあいだで、一連の騒動や中居さんの発表を報じ、『文春』にあった社員の関与疑惑を自社として否定していることに言及。『報道ステーション』(テレビ朝日系)は約1分20秒にわたって騒動を取り上げています。
尺でいえば『報ステ』が一番短いという結果ですが、回答は得られなかったものの、当事者女性に対してテレビ朝日は取材を試みていました。
いっぽう、疑惑が報じられているフジテレビは『報ステ』よりわずかに時間は長かったものの、中居さんのコメントをほぼ読み上げ、判明している情報を伝えるのみで、かなりあっさりしたものでした。そこまで踏み込まなかったことについて、納得しない視聴者は多いのではないでしょうか」(同前)
実際、Xでは『FNN Live News α』の触れ方について、こんな声が上がっている。
《フジは他局よりもっと踏み込まないといけないかもね》
《問題視されている意識がない》
《フジテレビが「事実確認含め対応を継続しています」と言うのは、まるで他人事のようで腹立たしいです》
なおフジテレビは、中居の声明を受け「昨年来、事実確認を含め対応を継続しています。また、出演者などとの関係性のあり方については改めて誠実に対応してまいります」とコメントを発表している。