「今日のセミナーでいちばん衝撃を受けたのは、うどんは、あまり消化・吸収がよくないということでした。うどんは体にいいという固定観念があったので、普段の食事も見直さないといけないなあと思いました」

そう語るのは、サウナの聖地「サウナしきじ」(静岡県)の娘で美容家としても活躍する笹野美紀恵さん。

1月29日に開催された、株式会社ZENB JAPAN(愛知県半田市)が主催する腸活のセミナーイベントに、腸活ブームの火付け役でもあるモデルの加治ひとみさんとともに登壇。腸活の専門医・福島正嗣先生を迎え、腸活の新常識「リセット腸活」と、その実践方法「グルテンコントロール」について学んだ。

この日の最初のテーマは、「腸疲れ」。腸内環境が乱れることで心身にさまざまな不調を引き起こす状態になる。主な要因は、「ストレス」「食生活の乱れ」「睡眠不足」の3つ。自分でコントロールできるのは食生活だけだが、この食生活のコツを学ぶことで腸疲れは改善するという。実際、笹野さん自身も年末年始の忙しさのなかで、「おなかが張って肩こりがひどくなってきたと感じることがありましたが、それは腸疲れから始まっていたんですね」と回顧。会食などが続いたときは、軽いファスティングで腸疲れを解消しているそうだ。

「16時間ファスティングにサウナを取り入れています。たとえば、前日は夜の8時くらいまでに夕飯を食べ終え、翌日の朝は固形物を抜いて、野菜ジュースだけを摂るようにしています。16時間おなかを空っぽにしたら、午後3時ごろから軽く食べて、そのあとにサウナに入ります。腸が疲れていると、汗をかきづらくなるのですが、月に1~2回のライトなファスティングは体を楽にしてくれます」(笹野さん)

また、腸内環境を整えると、セロトニンという幸せホルモンが分泌され、心の安定やストレスの軽減になるとも。

長年、腸活をしているという加治ひとみさんは、「腸活をすると、美容面も健康面もメンタル面も安定していると実感する」と明言。さらに、福島先生自身も40歳から腸活を始め、高血圧や脂質異常症などの生活習慣病を改善、ダイエットに成功したと聞くと、「56歳に見えない! 若々しいです」と驚き、「外見が美しくなるとモチベーションが上がり、どんどん続けてみようと思います」と腸活のメリットを説明した。

そんな腸疲れに効果的なのが、本セミナーの本題である「リセット腸活」。現代人は腸の粘膜が荒れている人が多く、消化不良の人も少なくない。セミナーでは、実際、肉うどんを食べてから6時間後の腸の画像がモニターに映し出され、肉は消化されているのに、うどんはほとんど消化されず、そのままの形で残っていることがわかった。うどんは消化がいいと思っていたという笹野さんは、「衝撃的! これを見たら、腸をキレイにしようって意識します」と目を丸くした。福田先生のお話では、荒れている腸は善玉菌が定着しないため、発酵食品や食物繊維を摂る前に、腸をキレイにすること(=リセット腸活)が先決だという。

「リセット腸活って言っても、何から始めたらいいのかわからないという人も多いと思いますが、2週間、主食のパンやパスタを小麦でないものに置き換えるだけでいいんです」(福田先生)

この日、会場でトークショーを観覧したインフルエンサーやライターからも、「今日学んだことと自分でやっていることを並行して引き続き腸活をやってみようと思いました」「かなりハードルが下がったので、家で実践してみようと思いました」という声が聞かれた。

セミナー後には、女性自身のインタビューに答えてくれた笹野さん。日ごろ実践している美容や健康法についても伺った。

まず、この季節、女性なら誰もが抱える悩みといえば、冷え。サウナのプロデューサーであり、温活のプロでもある笹野さんおすすめの冷え対策は、やはり温浴だ。

「最近は、朝、サウナに行けないときは、絶対、お風呂に入るようにしています。時間は3分、4分でもいいんです。どんなに時間がなくても、一瞬でもお湯に浸かる。そうすると、血流が促され、冷えの改善にもなりますし、代謝が上がります。基礎代謝を上げることは1日のエネルギーの燃焼に大きく関わるので血行促進は心がけたいですね」

また、血行促進のためには、足の指のグーチョキパー運動も有効だ。

「最初は、なかなか指が開かないんですけど、やっているうちにだんだん動くようになります。足の指を動かすことで、冷えの改善はもちろん、むくみの解消につながります。そして、さらに余裕のかる方は、足をクロスして腰を大きくひねる動きもおすすめです。内臓に刺激が加わることで血流が良くなり、消化機能が高まります。何もせずに浸かっているだけではもったいないので、ぜひ、グーチョキパーから始めてみては!」

さらに、毎朝、代謝アップのために続けているのは、肩甲骨周辺の筋肉を動かすエクササイズ。朝の入浴前に、YouTubeで5分間くらいのエクササイズ動画を見ながらストレッチを行っている。

「両ひじを曲げて、胸を張るように肩甲骨を寄せて前後にパタパタ動かす運動を毎朝30回やっています。

背中の筋肉が刺激されると血行がよくなり、新陳代謝が上がって脂肪も燃焼。猫背や肩こりの解消だけでなく、背中の肉や二の腕をスッキリさせる効果もあります。私は、余裕があるとき、足のスクワット運動も30回やっています。ざっくりとでいいので、毎日、血流を促すライトな運動を続けることが大事で、たかが5分、されど5分ですね」

そのほか、高麗人参の漢方茶にハチミツを入れて飲むのが毎日の習慣だという笹野さん。とにかく、食べるのが大好きで、お酒もほぼ毎日嗜む。「ストレスは良くないので我慢はしません」ときっぱり。そして、胃もたれなどの内臓の疲れを感じたときは、前述の16時間ファスティングで回復させるのが笹野流の健康法だ。「ファスティングを3日くらいやると、便通が良くなって体が軽くなるんですよ!」

こう語る笹野さんのお顔は、乾燥知らずのツルツル美肌。「肌の乾燥対策には、洗顔後にブースター(導入)オイルを使用し、肌の角質層をやわらかくして、化粧水や美容液の浸透を促します。今、使用している導入美容液は、100パーセント天然由来のタマヌオイルと沖縄産のアセロラエキスが入った5,000円くらいのものです。そのほか、化粧水の後にオイルの入った美容液を使ったり、保湿クリームの後にもオイルを塗ったりして保湿成分を補うようにしています」。

また、乾燥といえば、爪が乾燥して割れたり、髪の毛がパサついたりと悩みは尽きない。

「私も、最近、爪の乾燥やささくれが気になって、オイルとクリームを塗って保湿ケアを行っています。外出先でも、気になったらすぐにケアができるように、爪にも髪にも使えるオイルを持ち歩くようにしているんですよ」

腸活も、美容や健康も、1日してならずだが、まずは一歩踏み出すことが大事。手軽なことから始めると将来の大きな変化につながるかも!

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