4月下旬の夕方、マスクを着けて黒い服を身にまとい、都内を走る地下鉄に乗っていたのは元SMAPのメンバーでオートレーサーの森且行(51)。靴はつま先の塗装がはがれ、ズボンは一部破れているように見えたーー。

この日、川口オートレース場で開催されていたSG『第44回オールスター・オートレース』に出場した帰りだったのか。その疲労からか目をつぶる一幕も見られた。

「同レースは前回大会の優勝者や主催者推薦のほかに、ファン投票上位80人の選手が出場できますが、そのファン投票の第1位に選ばれたのが森選手です」(スポーツ紙記者)

2年連続でファン投票1位に輝いている森だが、トップレーサーになるまでには長い道のりが。

「’96年に森さんは、幼少期からの夢だったオートレーサーに転身しました。転身直後はオートレースファンから『芸能界戻れ!』、『歌うたってろ!』などのヤジを飛ばされたこともあったそうです。

努力を重ねS級レーサーとなった森さんは’20年に開催された『オッズパーク杯SG 第52回日本選手権オートレース』で史上最年長の46歳でSGレース初優勝を果たし、SMAPから脱退する際にメンバーと約束したという“日本一”の夢を叶えました。

しかし、そのわずか82日後にレース中に落車。骨盤や腰椎、肋骨を骨折し、体には24本のボトルを埋め込むほどの重症を負いました。

それでも過酷なリハビリに励み、復帰戦では1着に。今では人気も実力もオートレース界のトップクラスだといいます」(前出・スポーツ紙記者)

スター選手の森だけに冒頭の“電車移動”は意外な気もするが……。’24年6月のスポーツ報知のインタビューで、群馬県にある伊勢崎オートレース場には電車で行くことが多いと明かした上でこう話していた。

「今回はマイカーで移動しましたが、電車を乗り継いで来ることもあります。

電車に乗るとファンに気づかれる? いやあ、全然だよ。まったく気づかれないって。ほら、自分はオーラを消すのが得意だからね。はははっ」

大金を稼ぐトップレーサーの森だが、私生活は堅実なようだーー。

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