日本との外交関係樹立から130周年を迎えたブラジルを、公式ご訪問中の佳子さま。滞在4日目となる6月8日(現地時間、以下同)には、サンパウロから民間機でパラナ州の都市・マリンガに移動された。

マリンガ文化体育協会ではブラジルの国花「イペー」を植樹した後、日系団体が主催する歓迎式典にご臨席。

式典のあいさつでは「日本から移住した方々が、北パラナに入植を始めてから110年が経ちました。先人が歩んだ険しい道のりに、思いを馳せるとともに、日系の皆さまの歴史を改めて心に刻んでおります」と述べ、「日本から移住された方々とそのご子孫が、様々な困難に直面しながらも、日々努力を重ねてこられたことに、そして、ブラジルの社会に貢献してこられたことに、改めて深く敬意を表します」と労われていた。

佳子さまにとって、昨年のギリシャに続いて4度目となる海外公式ご訪問。今回初めて訪問されたブラジルでは10日間の日程で8都市を巡り、各地で日本にゆかりがある人たちとの交流やルーラ大統領への表敬訪問などが予定されている。

佳子さまがブラジルで国際親善に励まれるご様子は、各メディアでも連日のように伝えられている。現地でのご活躍ぶりもちろんだが、あわせて注目を集めているのは佳子さまのお召し物だ。

サンパウロの日系人向け老人福祉施設や日本語教育に取り組む私立学校などを訪問された7日には、白い花と鮮やかな緑の葉がプリントされた光沢のある花柄ワンピースが話題になったばかり。アパレルブランド「Viaggio Blu(ビアッジョブルー)」から昨秋に発売された「カメリアプリントワンピース」(税込59,400円)であることが判明し、反響により再販が決定するなど大きく取り上げられていた。

そんな佳子さまは、マリンガを訪問された8日にはガラリと印象を変えて鮮やかな赤いドレスをお召しに。胸元がVカットになったデザインで、花柄の刺繍があしらわれた総レースがエレガントな雰囲気を引き立てていた。佳子さまはドレスに白いボレロとパンプスを合わせられ、日本の国旗を想起させるようなコーディネートだった。

佳子さまの華やかなドレス姿に、Xでも感嘆する声が続々。

《おめしのドレスが本当にお美しい》
《日の丸を意識されたコーディネート素敵ですね!》
《日の丸の妖精の如き赤いドレスと白のジャケット姿の佳子さま ブラジルの日系移民の皆さまお喜びで何よりです》

「佳子さまがお召しになっていたのは、ロサンゼルスを拠点とする日本人デザイナーのブランド『TADASHI SHOJI(タダシ ショージ)』のドレスだと見られています。税込129,800円で販売されていたそうで、昨秋には阪急百貨店などでも取り扱われていました。同ブランドはドレスをメインとしたブランド展開で、イベントなどの特別な機会に着用する芸能人も数多くいます」(ファッション誌ライター)

ご公務でお召しになる洋服やアクセサリーが、たびたび“完売”することもある佳子さま。昨年に訪問されたギリシャでも、お召しになっていた税込2,990円のニットが瞬く間にオンラインショップで全カラーが品切れになったという。

だがそのいっぽうで、今回のブラジルご訪問ではギリシャでのお召し物との“違い”も見られるという。ある皇室担当記者は「佳子さまは前回の経験を踏まえて、TPOにいっそう気を遣われているのかもしれません」と推察し、こう語る。

「ギリシャでお召しになっていた2,990円のニットに、“リーズナブル”だとして佳子さまに親近感を抱いたという国民もいました。ですが宮内庁職員の間では、“政府の閣議了解で実施された公式訪問にふさわしいものなのか”などと疑問視する声も上がっていたのです。

佳子さまもそうしたネガティヴな反応を把握していたのか、ブラジルでは品質に定評のあるブランドの品で、価格も相当のお召し物を選ばれているご印象です。海外公式ご訪問の経験を重ねるにつれ、お召し物にも“国際親善にふさわしいものを”とこだわりを持たれているのかもしれません」

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