7月7日、日本テレビは人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』の公式サイトで、ロケ中にお笑いコンビ・ロッチの中岡創一(47)が骨折したことを公表した。

同局によると、中岡は今月4日、番組内の人気企画「ロッチ中岡のQtube」の撮影中に事故に遭ったという。

同企画は、世界中で注目を集めた動画を芸人が身体を張って再現するというもので、事故当日はベトナムでロケがおこなわれていた。中岡はモーターボートを使った動画の再現に挑戦した際、尻を強打。現地の病院で第2腰椎圧迫骨折の疑いがあると診断された。全治数カ月とみられ、日本での精密検査を経て正式な診断が下される見込みだ。

事故後、中岡は自身のInstagramで《47歳中岡、ベトナムで尻もちついて怪我してしまいました》と報告。《本気になって我も忘れて夢中で挑める番組があることは、本当に何にも代えがたい幸せなことです》と綴り、《そんな番組でケガしたことに、何の後悔もございません》と前向きな姿勢を見せていた。

しかし、実は中岡が同番組で負傷したのは、今回が初めてではない。2022年3月には、同企画のロケ中に右足関節外踝を骨折し、全治2カ月の重傷を負っている。

また、怪我をしたのは中岡だけではない。同番組といえば芸人による“体を張った挑戦”が人気の一因となっているが、それに伴って出演者の負傷がたびたび報告されている。

「2019年5月には、当時『ANZEN漫才』として活動していたみやぞんさん(40)がインドでのロケ中に左足首を骨折。さらに翌月には、『フォーリンラブ』のバービーさん(41)が『女芸人一芸合宿』の企画中に左アキレス腱断裂の大ケガを負いました」(テレビ局関係者)

今回の中岡の負傷をうけ、ネット上では番組への批判が相次いでいる。

《また負傷事故か…》
《他の番組よりも、イッテQって怪我しすぎじゃない?》
《単純に安全対策が甘いんだろうな》
《芸人軽視しすぎだろ》

同番組への不信感が高まっている背景には過去の“疑惑”も影響していると、前出のテレビ局関係者は語る。

「2018年5月に放送されたラオスの『橋祭り』企画では、橋に見立てた全長25メートルの板を自転車で渡るという祭りが紹介されましたが、同年11月発売の『週刊文春』が“ヤラセ疑惑”を報道。ラオス政府関係者は各メディアの取材に対し、『ラオスの祭りでも文化でもない』と明確に否定していました。

さらに2022年には、富山県でのロケ企画において“ホタルイカ騒動”も浮上。番組内で『獲れたてをその場で味わう』というテロップとナレーションが流れたことで、《生で食べても大丈夫という誤認を与える演出では?》とネット上で物議を醸しました。

人気番組ではありますが、こうした番組制作の姿勢には以前から厳しい目が向けられています。出演者の怪我に関しても今回が初めてではないので、番組の安全管理に疑問を抱いた視聴者が多かったのでしょう」

多くの視聴者から愛される番組だけに、これ以上深刻な事故が起きないよう、今こそ安全への意識を改めてほしいものだ。

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