《参政党否定ばっかりしてきたけどさ》

7月9日までに、インスタグラムのストーリーで突如こう切り出したのは、音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」の元ボーカルでアーティストのコムアイ(32)だ。7月3日に公示された参院選で存在感を増す参政党に関する私見を綴った。

コムアイは冒頭に続けて、《私かなり参政党支持層と近い好み持ってるんだよね》と明かすと、その理由を、《ワクチンなるべく打ちたくないし(子どもの頃からずっと嫌い) オーガニック志向だし 抗生物質も五年に一度くらいしか飲まないし(腸内環境を維持するため)国内ではないけど自然出産だし 日本の伝統文化に誇り持ってるし習ってるし》と説明。

参政党は、今回の選挙の公約で、有機・自然栽培の促進、ワクチンの効果と副反応の徹底検証を明記しているほか、所属衆院議員・吉川りな氏(38)は今年の通常国会で提出した「自然な出産の選択と助産師体制の強化に関する質問主意書」のなかで、《医療的介入を伴わない自然な出産を希望する妊婦の選択的な出産環境を保障することは、多様性の尊重という観点からも重要である》と訴えている。

ペルーのアマゾン熱帯雨林にある村で第一子を出産した経験を持つコムアイは、《わかるよ?わかるけどさ!》と共鳴する部分があることを明かしつつも、《でも私にとって、たとえば野菜は在来種食べたいことと 日本人ファーストって言えちゃうことは全然話が違う》《外国人やLGBTQを条件付きで受け入れようとする姿勢も差別的で無理! 新憲法内容も無理なもの多すぎて吐きそうで省略するけど》と、一転して参政党に異論を唱えたのだ。

「参政党代表の神谷宗幣氏(47)は政策の一丁目一番地として『減税』を挙げていますが、多くの支持者が関心を寄せているのは、同党が掲げる『日本人ファースト』です。これには積極的な外国人受け入れなど、外国人に関する政策の抜本的な見直しや、外国資本の流入などに歯止めをかける『反グローバリズム』も含まれます。

なお、吉川氏は『LGBT理解増進法』が可決された背景について、’24年3月のインスタグラムの投稿で、《生物学的女子の権利を脅かす裏側にはグローバリズムという名の“全体主義”が潜んでいます》と見解を述べていました。

コムアイさんが指摘する新憲法は、同党のHPでも公開されている『参政党が創る新日本憲法(構想案)』のことでしょう。これは党員と共に2年がかりで完成させたといい、今年5月に公表されました。当初話題になったのですが、構想案の『第二章 国家』の冒頭にある《第四条 国は主権を有し(略)》という記述に、SNSでは一部で“主権は国家にあるのか”といった反発が起こりました。神谷氏はこれについて、今年6月のXで《国家の主権を守らないと国民主権は成立しないんです。国民主権は当たり前のことです》と反論しています」(政治部記者)

コムアイは《政治思想は趣味志向と別で育ててきたものなのかも?と気づく、同じと思ってきたんだけどな?》と自らの“気づき”を綴るいっぽう、《でも私の周りではこの政治思想と趣味志向の組み合わせの人 結構いると思ってて 自分でねじれに思うのも変なことだし リベラル側がいろんな人たちを取り込んで来れなかったことを考えないと長期目線では否定ばっかじゃ進めないというか面白くないなと思う 新党じゃないと無理?》と複雑な思いをのぞかせつつ、最後はこう締めくくっている。

《でもとりあえず批判大事!》

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