7月3日に遠野なぎこさん(45)の都内にある自宅マンションで、身元不明の遺体が発見されてからまもなく2週間が経とうとしている。

各メディアによると、同日、遠野さんの自宅マンションに救急車や消防車が駆けつける様子を複数の近隣住民が目撃されていたが、異臭などの変わった様子はなく、警察は事件性がないとみているという。

また、彼女が昨年4月から飼い始めた愛猫のラグドール「愁くん」は無事に保護されたことも判明している。

6歳で子役デビューし、弱冠19歳でNHK朝ドラ『すずらん』のヒロインに選ばれるなど、輝かしい経歴を持つ遠野さん。いっぽう、3度の結婚歴を持ち、母親からの影響で摂食障害になったことを告白するなど、波乱の多い私生活を送っていた。

そんな遠野さんは’13年、著書『一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ』を出版した際、本誌の取材で涙ながらに実母への思いを打ち明けていた。

「母の罪は重いです。産めばいいというもんじゃない。小学生のときはよく顔を叩かれて、青い洗面器を渡されて、鼻血がボタボタ落ちるのを泣きながら見ているしかなくて。

私が太って悩んでいるときに『吐けばいいのよ』と教えたのも母ですからね。摂食障害はなかなか治らないことを知っていて私に教えたんです。自分もそうしていて私も苦しむことを知ってて…」

遠野さんは“母の呪縛”に長年苦しんでいたのだ。遠野さんの友人で、一時期マネージャーを務めたことがあるAさんは言う。

「僕には“彼女は母親ではなく、ずっと女だった”と話していました。

学生時代、帰宅すると母親の機嫌がよかった日があったそうです。“ご飯を作ってくれる”と言ってすごく喜んでいたら、男性から電話があり、母親は豹変して出ていってしまったと……。

母親は2~3日帰宅せず、遠野さんが弟たちにご飯を作っていたと聞きました。『本当に悲しかった』と言って泣いていました」(前出・Aさん)

母親は’22年に亡くなった。葬式にも彼女は行かなかったという。

「僕がマネージャーをしていたころはふっくらしていたのですが、ときどき彼女は隠れて吐いていたのではないかなと思うんですよ。最近は直接会うことはなく、ブログではだいぶ痩せていたので心配していました。眠れなくて、飲みすぎてしまったのかもしれません。もともと度数の高いお酒を飲んでいたようなので……」

スポーツ紙記者は言う。

■お酒はそもそも眠れなくて飲んでいる

「昨年2月、遠野さんは出演した『バラいろダンディ』で、『1.8リットルのいいちこ(麦焼酎・アルコール度数20度以上)を2日で飲む』と話していました。梅干しを入れてお湯で割るため、帰宅後すぐにお湯を沸かすのがルーティンだと明かし、出演者たちが飲みすぎを心配する一幕がありました。

昨年10月にはブログで《眠れないという日は翌日睡眠不足で体調を崩さないようにお薬を飲んで就寝します。

(そもそもお酒は眠れなくて飲んでいる所があります)》とも綴っていました」

眠れない日々に苦悶し、飲酒量が増えていたのか。Aさんは言う。

「彼女には年に何回か地方で舞台があるのですが、とにかく荷物が多いんですね。トランク2個分はある。どうやらウイスキーなどのお酒が入っているようなのです。地方公演では足の不調もあり、外で飲み歩くことはできないから部屋で飲めるようにガラガラと持っていくのです。僕が知っている限り、相当飲んでいましたね。ただ、仕事先や控室で飲むようなことは絶対しませんでした。

都内に彼女の行きつけの飲み屋さんがあって、『連れてってください』と言うといつも“ヤダ”と返されていました。でも一度だけ『じゃあ今度行きましょうね』と言ってくれたことがあって。それっきりになってしまったのが本当に残念です」

遠野さんは‘13年の本誌の取材で笑顔を見せながらこう語っていた

「需要がないとこういう本も出せなかったわけですから、私はもっともっとテレビに出て頑張らなきゃと思いますね。初めて、そう思いましたね!」

円熟味を増した今の彼女の演技をテレビでもっと見たかった――。

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