《このたび、谷口賢志と平野綾は、離婚届を提出し、離婚いたしましたことをご報告申し上げます》
8月5日にXを通じて、こう報告したのは人気アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の涼宮ハルヒ役で知られる声優・平野綾(37)。昨年1月3日に俳優・谷口賢志(47)と連名で結婚を発表したばかりだったが、1年7カ月で結婚生活に終止符が打たれた。
谷口も同日に更新したXで、離婚届を同日付けで提出したことを明かし、《これまでの経緯に際し、一部報道や関係各所を通じて、ご心配・ご迷惑をおかけしました皆様には、このご報告をもって一つの区切りとさせていただきます》と記している。
2人の出会いは、’23年9月から10月にかけて上演された舞台『チェンソーマン』での共演だったという。平野は昨年4月放送の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で、「付き合おうとかそういうのはなく、結婚してくださいっていうスタートだった」などと馴れ初めを告白。舞台が終わってから交際を経ずに結婚したといい、“交際0日婚”だったことを嬉しそうに明かしていた。
しかし結婚発表からほどなくして、夫婦の間には不穏な空気が流れることに。離婚に際して双方ともに具体的な理由は明かしていないが、昨年9月には「週刊文春」で夫婦間のトラブルや別居状態にあることが報じられていた。直後に平野はXを更新し、報道について《真実もあれば事実無根なこともあります》とアナウンス。その上で、谷口とは弁護士を通じて協議離婚の話し合い中であることを報告していた。
こうした経緯もあり、Xでは2人の離婚について《まぁいろいろとあったのでしょう。また0日婚はねぇ…》《まぁ、0日婚だからね》《交際0日婚は無理しすぎだよ》と納得するコメントも目立っていた。
芸能人のなかでも、“交際0日婚”に違和感を抱く人はいるようだ。前述の『さんま御殿』では、平野から谷口との馴れ初めを聞いた明石家さんま(70)が「今度は離婚してください、になるのかな」とイジる場面も。
直後に放送された『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)では、さんまがリスナーの質問に答えるかたちで「『交際0日で結婚してください』『はい、わかりました』っていうのは難しいでしょ、と思った」と自身の発言の真意を明かしていた。
さらにマツコ・デラックス(52)も、“交際0日婚”への抵抗感を語ったことがあった。昨年9月放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)で、都内在住のZ世代の約6割が“交際0日婚”に肯定的だという話題が取り上げられた際、「0日はどっちにしろ無理だよ。奇跡的な相性の良さならいいけど……」と懐疑的な意見を述べていた。
実際、これまでも“交際0日婚”を発表した芸能人はいたが、“結果”はというと――。
例えば、お笑いタレントで女優の鳥居みゆき(44)は’07年に一般人男性と結婚し、’19年に離婚。’22年4月放送の『有吉クイズ』(テレビ朝日系)で「離婚してます、3年くらい前に」とサラリと明かし、スタジオを騒然とさせていた。
今年6月放送の『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系)では元夫とは“交際0日婚”だったと明かし、生活上で価値観の違いを感じたエピソードを披露。その上で、「もともと結婚に憧れがなくて、“既婚者”っていう肩書が欲しかったんですよ」と振り返っていた。
’22年6月に離婚が明らかになった俳優の柄本時生(35)と女優の入来茉里(35)も、“交際0日婚”だったという。入来は’20年8月放送の『グータンヌーボ2』(関西テレビ)で、10年以上の友人関係が続くなかで柄本から唐突にプロポーズされたと語っていた。
また、元AKB48の篠田麻里子(39)も、“交際0日婚”で話題を呼んだひとり。’19年に3歳下の実業家男性との結婚を発表し、’20年3月には第1子となる女児を出産。しかし’22年に夫婦間の離婚調停や篠田の不倫疑惑が複数メディアで報じられ、騒動は泥沼化の様相を呈することに。不倫疑惑をキッパリと否定していた篠田だが、’23年3月に離婚を発表したのだった。
こうした破局事例はあるものの、“交際0日婚”そのものが結婚生活を困難にさせているわけではないという。
「破局にはさまざまな理由があるとは思いますが、交際期間が浅いことだけが夫婦間のすれ違いを生じさせる原因になるとは限らないでしょう。俳優の山本耕史さん(48)と元女優の堀北真希さん(36)、お笑いトリオ・森三中の大島美幸さん(45)と元放送作家の鈴木おさむさん(53)も“交際0日婚”で知られていますが、どちらのカップルも円満な夫婦関係を続けています。
よく離婚原因として生活習慣や価値観の違い、意見の相違などが挙げられますが、それらは長い結婚生活を送ってきた人にも当てはまるでしょう。反対に互いについて深く知らないまま結婚したとしても、上手くやってきたという夫婦がいるのも事実。とりわけ夫婦同士が歩み寄ることによって、円満な関係を育んでいるという例はよく聞きます。
山本さんも結婚当初は堀北さんと歩調が合わなかったそうですが、妻に合わせることでコミュニケーションが円滑になったと明かしていました。
“交際0日婚”はキャッチーで注目を集めやすいが、結婚生活を長く続けるためには互いの“歩み寄り”が大切なのかもしれない。