9月6日に行われた悠仁さまの成年式は、海外からも注目を集めた。皇室担当記者は次のように語る。
「特にイギリスのタブロイド紙『デイリーメール』は電子版で7本もの記事をアップしていました。ただ見出しも《Japan’s Prince Hisahito is the first male royal to reach adulthood in 40 years. He may be the last(日本の悠仁親王は40年ぶりに成年に達した男性皇族となる。彼が最後かもしれない)》といった、皇室の将来を心配するようなものもあったのです。確かに現在の皇室には未成年の方はおらず、次の成年式がいつになるかはわからない状況ですが……」
欧州の王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんが、海外報道について解説してくれた。
「《日本の“トンボ王子”は“絶滅”の脅威にさらされている皇室を救えるのか》といった見出しもあり、そのあまりにも率直な表現に驚きました。
日本では悠仁さまがトンボをお好きなことは微笑ましく思われていますが、欧州ではトンボは“魔女の針”とも呼ばれる不吉な昆虫とされていますので、慶事の記事としてはあまりふさわしい表現とはいえません」
デイリーメールなどの記事は、悠仁さまが40年ぶりに成年を迎えた皇族であること、天皇陛下の長女である愛子さまには皇位継承権がないことなど、日本の皇室の現在の状況が細かく報じられている。
「ただ、悠仁さまの成年をお祝いするというよりも、皇室の存亡をテーマにした内容のほうが目立つ印象でした。
そうした記事への読者のコメントも、悠仁さまが将来、大きな責任を負わなければならないというもの、線が細く見えることからメンタル面を心配するものなどもあり、かなり踏み込んでいたのです。
こうした背景には、女性というだけで皇位が継承できない日本の制度を不思議がっている人も欧米には多いということもあるようです。悠仁さまのお名前も、かなり知られましたので、今後はその人となりにまつわる記事も増えていくかもしれません」