「悠仁さまは9月24日から1泊2日で、大阪・関西万博にお出かけになります。初日は、お一人で大阪に入り、『日本館』『ベルギー館』をご視察、2日目午後には、秋篠宮さまも合流し、『オランダ館』『タイ館』を視察されるのです。

ベルギー、オランダ、タイにはそれぞれ王室があり、皇室と交流が深いです。近い将来、悠仁さまがそれらの国を訪問されることを見越して、視察されることになったのかもしれません」

そう語るのは皇室担当記者。

9月6日の成年式を機に、悠仁さまは活発に公の場にお出ましになっている。前出の皇室担当記者が続ける。

「12日には、ご一家四人で沖縄伝統芸能の琉球舞踊をご鑑賞。また16日には、姉・佳子さまと国立競技場で世界陸上を視察されています。さらに23日には、皇居で宮中祭祀『秋季皇霊祭の儀』にも参列される予定と伺っています」

注目を集めているのは、悠仁さまご自身によるご活動ばかりではない。宮内庁関係者によれば、

「成年式に際して、8月30日にNHKが特別番組『成年式へ素顔の悠仁さま』を放送しました。さらに9月14日には、日本テレビが『真相報道バンキシャ!』で悠仁さまを特集しています。

いずれの番組でも同級生が、どんなジョークを言われたのか、カラオケでどんな曲を披露されたのかといった、お人柄についてのエピソードを証言しているのです。 同級生たちが明かした、青春を謳歌されるお姿によって、親近感を抱いた視聴者も多いのではないでしょうか」

眞子さんの結婚騒動以来、秋篠宮家の権威は失墜した。その威信を回復する“大逆襲”ともいえる露出の急増。

その事情について、前出の宮内庁関係者が続ける。

「国民に悠仁さまへの親近感を抱いてほしいということは、紀子さまの悲願でもありました。もちろん秋篠宮さまや佳子さまもお気持ちは同じで、さらに悠仁さまが夏休み期間中ということもあり、ご家族がごいっしょのお出ましも増えているのでしょう。

ただ成年式が、慣例どおりに1年前の18歳のお誕生日当日や、半年前の高校ご卒業後に執り行われていたとしたら、果たしてこれほどに盛り上がりを見せたでしょうか。

悠仁さまも大学受験やご進学の準備がありましたから、成年式直後のご公務も難しく、同級生たちもテレビ出演どころではなかったと思います。

成年式の延期については当時、宮内庁内外で疑問の声が噴出しましたが、実は深慮遠謀あっての延期決定だったに違いありません」

秋篠宮家のイメージアップについて、静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんはこう指摘する。

「“明るくて気さくな青年”といったお人柄を伝えることはできたのではないでしょうか。今後は“将来の天皇”である男性皇族としてのご姿勢を示し、国民からの信頼や敬愛を得ていくことが必要になっていくと思います。

皇嗣家の皆さまも、ごいっしょにお出ましになる機会を増やしていることで、一体感や融和を打ち出しているようです。

ただ国民からすれば、眞子さんの結婚騒動の衝撃はいまだ払拭されず、皇嗣家が尊敬を得るための大きな足かせになっています。皇嗣家にとっては、小室夫妻との“和解”が必要です。さらには小室夫妻が、いまも特権的な待遇で生活し続けていると考えている国民も少なくありません。

そうした国民も納得できる形での和解にしなければならないでしょう」

家族の亀裂を抱えたまま国民の支持を回復するのは難しいということは、紀子さまも痛感されているようだ。毎年、お誕生日に公表する文書で、眞子さんへのメッセージを発信し続け、今年の文書でも次のようにつづられていた。

《眞子たちは、遠く離れて海外に暮らしています。孫が少しずつ遠出できるようになり、旅行をすることに慣れてから、よいタイミングで日本を訪れてくれたらと思っています》

この文書について前出の宮内庁関係者は、

「“眞子たち”のほかに“家族3人”といったお言葉もあり、控えめではありますが、小室圭さんについても言及されているのです。

紀子さまとしては、夫妻にかなり歩み寄っているおつもりなのでしょう。しかしいまだに紀子さまと眞子さんは直接連絡を取り合える状態ではないそうです」

この膠着した状況を打開するために、紀子さまは“秘策”を練られているという。

「秋篠宮さまにも、初孫の誕生を祝福するようなメッセージを発信していただくことです。 秋篠宮さまは眞子さんの結婚の経緯を快く思っておらず、結婚に関しての儀式を“私の判断で行わなかった”とも語られました。

そのご姿勢は頑なで、この数年の会見でも小室夫妻について語られたことはありません。 そんな秋篠宮さまの祝福メッセージが実現すれば、さすがに小室夫妻も無視できないでしょう。紀子さまは秋篠宮さまに、“悠仁の将来のためにも、考慮していただけませんか”と、説得されているそうです」(前出・宮内庁関係者)

眞子さんの結婚も10月で4周年。小室圭さんと距離をとり続けてきた秋篠宮さまにとっては大きなご決断が必要になるが……。

秋篠宮さまのお誕生日会見まで、あと2カ月。紀子さまは説得を成功させ、“家族の亀裂なき秋篠宮家”を国民に示されることができるのか。

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