いよいよ9月29日から、髙石あかり(22)主演の連続テレビ小説『ばけばけ』(NHK)が放送スタートする。島根・松江の没落士族の娘・小泉セツと『怪談』の著書で知られる小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルに、西洋文化が広まった明治時代を生き抜く夫婦の歩みを描いた物語だ。
主人公・松野トキを演じる髙石を中心に、吉沢亮(31)、小日向文世(71)、堤真一(61)、北川景子(39)など錚々たる俳優陣が物語の脇を固める。そんな豪華キャストのなかでも、とりわけ注目を集めている女優が――。
それは、24年ぶりの朝ドラ出演となる池脇千鶴(43)。本作でトキの母親・松野フミ役に起用され、トキの父親・松野司之介役を務める岡部たかし(53)と夫婦役を演じる。
9月20日にドラマのインスタグラム公式アカウントで、池脇、岡部、小日向による対談動画が公開され、池脇の貫禄ある佇まいが話題を呼ぶことに。
動画では、“日本髪”に結ったヘアスタイルと紫を基調とした着物の衣装姿で登場した池脇。自身が演じる役柄について、「フミはふざけてる旦那と、時代を忘れていないお父さまとの間にいるけど、いつも笑ってるみたいな」とはにかんでコメント。
話に耳を傾けていた岡部が「見守ってもらっている感はすごいありますね」と相槌を打つと、池脇は「なるべく笑っていたいなというか、そういう家族でいたいなっていう気持ちはあって」とこだわりを披露。
また、トキの祖父・松野勘右衛門役を演じる小日向も、「松野家ではフミさんが要ですよね。だからフミさんがいることで、なんとかもっているっていう。僕らはなんか子供みたいだね」と信頼を寄せていた。
池脇の落ち着いた口調や雰囲気に、“安定感のある母親像”を感じた人も少なくなかったようだ。
《樹木希林枠!》
《もともと実力のある女優。まだ43歳だということだが、若作りして、年相応に見えない人が多い中、彼女はもっと上の年齢でも演じられる貴重な存在だと思う》
《若い内から年配者を演じていた樹木希林さんを思い出します》
《年相応のそこに貫禄も加わって、樹木希林さん達の枠を彼女から埋めてくださるはず》
14歳のときに三井不動産・8代目リハウスガールとしてデビューし、ヒロインを演じた’01年放送の朝ドラ『ほんまもん』(NHK)や’03年公開の映画『ジョゼと虎と魚たち』など数々の話題作で国民的女優の地位を確立させた池脇。
最近では9年ぶりに連ドラ主演を務めた’21年放送のドラマ『その女、ジルバ』(東海テレビ)で等身大の40代女性を体現し、繊細な演技力が脚光を浴びたばかり。’24年放送の『アンメット ある脳外科医の日記』や’25年放送の『秘密~THE TOP SECRET~』(ともに関西テレビ・フジテレビ系)では単発の出演だったが、池脇の登場回はSNSでも話題になるほど注目されていた。
「デビュー当時は美少女のイメージがありましたが、最近の池脇さんは自然体そのもの。ご本人もインタビューで“美魔女になりたいと思ったことがない”と語っていたように、美容やダイエットなど年齢に抗うことには関心がないのだとか。また、作品への出演自体がレアに思われがちなのは、台本にじっくりと目を通して吟味しているからだそうです。そんな自分のペースを大切にしている池脇さんが目指しているのは、“安心感のある俳優”。役を演じるにあたって、本当に実在しているようなリアルさを心がけているといいます」(芸能関係者)
『ばけばけ』ではどんな演技を見せてくれるだろうか、早くも期待が高まっている。