10月21日に臨時国会が召集され、衆参両院本会議の首相指名選挙で第104代首相に選出された自民党・高市早苗総裁(64)。女性の首相就任は憲政史上初めてとなり、海外メディアも速報で伝えるなど世界中から注目が集まっている。

衆院では自民に加えて連立を組む日本維新の会、数人の無所属議員の協力を得て、過半数を超える237票を獲得。いっぽう参院で過半数を得た候補者はおらず、決選投票で高市氏が立憲民主党・野田佳彦代表(68)を大きく上回る125票を得て首相に選出された。

「高市氏は自身の名前が読み上げられるとスッと立ち上がり、周囲に深々とお辞儀をしていました。着席すると真剣な眼差しで真っ直ぐ前を見つめていましたが、どこか安堵したような表情が印象的でした。新内閣の顔ぶれも固まり、7月の参院選で与党が大敗してから続いた政治空白がようやく解消に向かいます。高市氏が首相に選出されたことで期待感が高まり、21日の日経平均株価が一時5万円に迫る史上最高値を更新するといった現象も見られました」(全国紙政治部記者)

そんななか、意外なところにも影響が――。日本最大のフリマサービス「メルカリ」では、にわかに高市氏に関する“グッズ”が出品されているのだ。

なかでも目立つのは、21日に奈良新聞や読売新聞が配布した首相就任の号外。総裁就任の号外も出品されており、なかには1部で6,660円の高額価格がつけられたものも。また、高市氏が初出馬した’21年の総裁選で販売された「サナエタオル」(定価2,000円)も多数出品されており、4日に行われた総裁選直後から“高市旋風”に便乗した動きが広がっているのだ。

「高市氏が新総裁に選出された直後から、号外をはじめ名刺や著書、タオルなどの“高市グッズ”が出品されています。入手困難となっている’92年発売の著書『30歳のバースディ―その朝、おんなの何かが変わる』(大和出版)は19万9,980円(送料込み)の値がつけられており、最も高額な“高市グッズ”となっています。

このほかにも、’21年9月に定価900円(税抜き)で発売された著書『美しく、強く、成長する国へ。』(WAC BUNKO刊)は、高市氏の直筆サイン入りのものが50,000円で取引されていました。

ただ、最も人気を集めているのはマフラータオルで、すでに何点もソールドアウトになっています。というのも、’21年に販売された『サナエタオル』は35分で500枚が完売し、その後、追加で1000枚増産された超レア品。メルカリでは高市氏の似顔絵が入った’24年バージョンの『サナエタオル』も出品されており、タオルだけで40点ほど確認できました(21日21時時点)。高市氏が首相に選出された直後は、名刺とセットにした直筆サイン入りのタオルが50,000円で出品されていましたね。

高市氏の首相就任をきっかけにグッズを購入するユーザーも一定数いるので、しばらくは“転売ラッシュ”が予想されそうです」(WEBメディア記者)

高市首相の誕生で思いがけない余波も見られたが、少数与党での舵取りを担う高市氏にとって正念場はこれからだろう。

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