《私の行動が、市民の皆さんにご迷惑や誤解を生んでしまったことは、どれだけ謝っても尽きるものではありません。だからこそ、今回の決断をもって一度立ち止まり、自らの姿勢を正し、信頼を取り戻すために全力で行動してまいります》

9月下旬の「NEWSポストセブン」の報道を機に、既婚者の男性職員との“ラブホ密会”が明るみになった群馬県前橋市の小川晶市長(42)。

報道から62日で、ついに辞職する決意を固めたのだ。11月14日、15日に開かれた市民との対話集会では続投の意向を示していたが、急転直下の展開となった。

小川氏は11月25日、市議会の議長に27日付の退職願を提出。同日午後10時半ごろに更新したXでは、冒頭のように反省の気持ちをつづっていた。

「小川氏は報道翌日に緊急会見を開き、部下である男性職員と10回以上ラブホテルを利用したことを認めましたが、『男女の関係はありません』と不倫疑惑は否定。ですが男性職員とラブホテルで会っていた日には、群馬県各地で記録的短時間大雨情報を発表した日も含まれていました。小川氏は弁護士資格も有しているだけに、“社会常識的に納得できない”と批判の声が集まり、市役所に苦情や抗議が殺到しました」(ワイドショーデスク)

市政を担う市長とその部下によるラブホテル通い――。衝撃的なスキャンダルは瞬く間に全国的に知れ渡り、小川氏の“人となり”まで掘り下げられる事態となった。

「SNSでも小川氏の素顔が話題になり、彼女が県議時代にインスタグラムに投稿していた自身にまつわるクイズが蒸し返されていました。一人称を”ぼく”と呼んでいたことや、“ドジっ子”であることなど意外な一面に驚いた人もいたようです」(WEBメディア記者)

さらには男性との“距離感”まで……。本誌が9月29日に配信した記事で、ある地元政界関係者はこう証言していた。

「ある選挙戦中、有力者の隣に座り、耳元で『次は私の選挙をお願いします』と言って、周囲を驚かせたこともありました。

手を握ったり、膝に手を置いたりするようなボディタッチはしょっちゅうでしたし、人前でもよく困った表情で涙を見せていて……。ずっとそう接してきたからなのか、県議時代から男性との浮いた話がよく囁かれていて、支援者の間でも心配されていたのです」

この関係者によれば、「相談したい」を口実に自ら県や市の男性関係者らに飲みの誘いを持ちかけていたという小川氏。“ラブホ密会”していた男性職員とは“男女の関係はない”と主張していたが、相手の家族は複雑だったようだ。

「男性職員の妻は10月14日に代理人弁護士を通じてコメントを発表し、小川氏に対して裁判を起こしたり、謝罪を求めたりする考えはないと明かしていました。ですがそのいっぽうで、『今回の件に関し快く思わない面もある』と辛い心境も吐露していましたね……。

不倫関係はなかったとはいえ、自分の夫が上司とラブホテルに通っていたなんてショックですよね。全国的に注目されてしまうことで、平穏な生活が一変してしまう可能性だってあるわけですから。まして、小川氏には一部で“おじ転がし”の証言まで出ているとなれば、不安になるのも無理はないでしょう。

なお、男性職員は“降格処分を受けた”と一部メディアで報じられていましたが、小川氏は10月2日に出席した市議らへの説明会で『市の希望降任制度に基づいた異動が行われた』と説明していました」(前出・ワイドショーデスク)

小川氏の進退をめぐっては、市議会10会派のうち7会派から市のイメージを低下させたなどとして辞職を求められていた。

「弁護士、群馬県議の経歴を持つ小川氏は、昨年2月の市長選で自公系の現職を破って市長選に初当選しました。選挙戦では“子育て世代と向き合う”と主張し、期待を寄せていた子育て世代も多くいました。しかしスキャンダルによって市民の信頼を失い、とくに女性の支持層が離れてしまったともいいます。

謝罪会見も納得いく内容ではありませんでしたし、もっと早くに市長職を退くことを決断していれば、自身を取り巻く報道も過熱せず、市議会ともここまで関係が悪化することはなかったはず。市長職の続行を粘り続けたことで、結果的に“社会的常識に欠ける”とさらなるイメージダウンにつながってしまいましたね……」(前出・ワイドショーデスク)

市民との対話集会では、“市長選が行われれば立候補する”と語っていたという小川氏。しばらく冷却期間を置くのか、それとも――。

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