’25年大みそかの『NHK紅白歌合戦』。特に視聴者の注目を集めたのは第2部で、3年ぶりに平均世帯視聴率が35パーセントを超えた(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
32.7パーセントだった’24年の第2部から2.5ポイント上昇し、35.2パーセントの好記録となった’25年『紅白』の第2部。スポーツ紙記者は言う。
「朝ドラ『あんぱん』の特別編やこの年をもって『紅白』卒業を明言していた郷ひろみさん(70)のステージなど、第2部も豪華でした。しかしそのなかでも、松田聖子さん(63)のステージは圧巻でした」
5年ぶりの出場となった聖子は、紅組トリのMISIA、白組トリのMrs. GREEN APPLEの歌唱後に登場する「究極の大トリ」という異例の特別枠。ミセスが大トリを務めると発表された2日後に聖子が「究極の大トリ」として出場すると発表された“後出し”は波紋を呼んだが……。
「NHKは、‘25年を“放送100年”という節目としており、放送100年を締めくくる『紅白』は “日本のテレビ史の集大成をどう見せるか”がテーマ。例年通りの演出ではダメだと、考えついたのが“究極の大トリ”でした。ミセスやMISIAさんとは別に放送100年にふさわしい象徴的な存在を番組の最後に登場させ、大団円としたかったのです」(NHK関係者)
最終的には聖子が務めることとなったが、実は彼女以外にも究極の大トリの候補者がいた。
「矢沢永吉さん(76)です。矢沢さんは’25年にソロデビュー50周年を迎え、同年11月には国内最年長の単独東京ドーム公演を記録しました。ロック界のレジェンドとして根強い人気を誇る矢沢さんこそが“究極の大トリにふさわしい”として、矢沢さん案も検討されていました」(前出・NHK関係者)
しかし懸念されたのは矢沢とテレビ史の親和性だった。
「矢沢さんはソロデビュー以降はライブ活動がメインで、ライブの総公演数は1800本を超えるほど。
いっぽうで聖子さんはこの数年こそテレビ出演は減っていましたが、デビュー当時から数々の音楽番組に出演し、テレビのなかで人気を博していった存在。誰もが口ずさむことのできる楽曲も多く持っており、世代を超えて楽しめる存在です。日本のテレビ史とのマッチ具合を考慮すると、聖子さんのほうが適任だという判断になったのです」(前出・NHK関係者)
矢沢はスタジオで歌唱するVTRが流れた後にサプライズでNHKホールに登場し、番組中盤を盛り上げた。聖子と矢沢の“適材適所”が、『紅白』の久しぶりの高視聴率を生んだのかも――。

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