大晦日に放送された『第76回NHK紅白歌合戦』。近年は低迷が叫ばれていたが、今回は瞬間世帯最高視聴率が40.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、5年ぶりに40%の大台に回復するなど復調の兆しを見せた。
「今年は民放の裏番組が総じて弱かったため、視聴者が紅白に帰ってきたような気がします。『紅白』は今回で紅白卒業を宣言した郷ひろみさんやサプライズ出演の矢沢永吉さん、レコ大3連覇で大トリのMrs. GREEN APPLEのあとに松田聖子さんと、老若男女が関心を寄せるアーティストを集めたことが功を奏したのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)
アーティスト陣が称賛を浴びるいっぽう、”グダグダ進行”と評されたのが、有吉弘行(51)ら4人の司会陣だった。
「3年連続の司会となる有吉さんのほか、5年ぶり4度目の綾瀬はるかさんや朝ドラ『あんぱん』ヒロインで初司会となる今田美桜さん、NHKの鈴木奈穂子アナが司会を務めました。
NHK放送100年にふさわしい豪華な布陣でしたが、今回は司会陣が曲紹介を終えたあとパフォーマンスが始まるまでに微妙な“間”が目立つ場面が少なくなく、今田さんがM!LKの楽曲紹介をしようとした際にフロアスタッフから進行を止めるような指示が入り、10秒近く沈黙となる場面もありました」(前出・スポーツ紙記者)
大一番の生放送で進行が厳格な『紅白』だけに歴代の紅白でも進行ミスやハプニングはあったものの、今年は特にそれが目立った感が強いことは否めない。
「初めての司会となる今田さん、そして天然な性格で知られる綾瀬さんより、数々のバラエティ番組でおなじみの有吉さんのアドリブ力に問題があったのでは、と指摘する声も出ています」(前出・スポーツ紙記者)
とはいえ、あるNHK関係者は「一概に有吉さんのせいとは言えないと思います」と擁護する。
「そもそも今回は、前回の42組から8組も多い50組が登場。それだけ段取りが増えるということで、ただでさえ大変なのにいつも以上に困難な進行を余儀なくされました。
紅白の台本は一言一句決まっており、アドリブは基本的に許されません。タイムスケジュールの調整上、どうしても間が空いてしまうこともありますがそこで勝手にアドリブを入れることは禁止されています。進行も1秒単位で決まっていますから、まったく気が抜けないのです」
有吉の前任者だった大泉洋(52)や内村光良(61)の方がよかったという声も上がっているが……。
「確かに上手な面もありましたが、内村さんや大泉さんの頃はまだコロナ禍の影響があり、事前収録されたVTRを流すことが今より多かったのです。生パフォーマンスでのタイムスケジュールは当時とは比べ物にならないほど大変で、今回はそのことによるセット転換やスタンバイが追い付かないことが多かった。
大物の有吉にとっても“NHKの壁”は大きかったようだ――。

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