日本維新の会は1月7日、所属議員が一般社団法人の理事に就任することで、国民健康保険料の支払いを逃れようとした疑いについての党内調査の中間報告を公表した。

ことの発端は、昨年12月10日の大阪府議会で自民党の占部走馬府議会議員が指摘した疑惑。

本来であれば国保に加入し保険料を支払うべき維新の地方議員らが、一般社団法人の理事に就くことで、国民健康保険から社会保険に切り替えて、保険料を脱法的に抑えていたのではないかと追求した。

維新の所属議員807人への調査の結果、首長19人を除く364人が国保ではなく社会保険に加入していたことが判明。これは全体の45.3%と、半数近くに上る。

また、同調査では疑惑となった法人を「知っている」と回答したのが49人に上ったほか、「同法人または類似する法人に、社会保険料削減を目的に加入を勧誘されたことがある」との回答が19人。さらに、「日本維新の会関係者からの勧誘があった」との回答は13人に上り、こうした手口が党内で共有されていた疑いも浮上した。

関与が判明している兵庫県議ら4人については、中司宏幹事長(69)は同日の記者会見で「国民の納得を得られない事態を招いたことにお詫び申し上げたい」と謝罪。「明らかに現行制度の趣旨を逸脱する国保逃れのような脱法的行為は受け入れがたい」として、関係議員の処分を検討する方針を示した。

一方で、日本維新の会による”組織的な国保逃れ”をしていたとのではないかとの指摘については、現時点の調査で「組織的関与を示す事実はなかった」と強調した。

吉村洋文代表(50)は当初「脱法的な行為があったとするならば、これは私が厳しく処分していきます」などと強い姿勢を見せていたが、身内の不祥事に対して《なんで裁く側の立場に立ってるん?まずは党首として謝るべき》《自分が代表する党の不祥事で「許さない」とかイキってるけど君は裁く側じゃなくて裁かれる側なんだけど》などと、“他人事”のような姿勢に批判の声が集まっていた。

しかし、1月8日に維新の創業者である松井一郎元代表(61)が 『よんチャンTV』(MBSテレビ)に出演し、「ほんとセコい」と公然と糾弾したことで批判も加速。吉村氏は同日、自身のXで、松井氏の批判記事を引用し、《本件について、代表として国民の皆様にお詫び申し上げます》と謝罪したのだ。その後、続けて《本件について、国民の皆様にお詫び申し上げます。

現在、最終の事実調査、確認中です。近々、党としての最終の方針、発表をさせて頂きます》と今後の方針を示した。

しかし、この”謝罪の形”がさらなる火に油を注ぐ結果となっている。

《ほんとにセコイよね… 松井さんは自由にテレビで喋らせてもらって、SNSで謝罪した体を装う代表… 国民を舐めていませんか》
《このツイートは「松井さんに言われたから謝罪しときまーす」と言っているようにしか受け取れないのでは。吉村氏にとって維新の創業者に謝罪することだけが重要であって、「国民の皆様」への謝罪はこんな形だけで十分だとお思いなのだろうか》
《いつの世からSNSでの「ごめん」が謝罪として罷り通るようになったんやろ?まともな組織なら記者会見開いて謝罪するぞ?あんたらお得意の「民間」ではこんなん謝罪とは見なさんけど?国民舐めすぎやろ》

「議員の兼職は認められているので、社会保険加入者というだけで悪質な”国保逃れ”とは言い切れませんが、維新はこれまで『身を切る改革』を掲げてきました。自らの足元で発覚した『364人の国保非加入』という組織的なコンプライアンス欠如の”疑惑”に対し、これほどまでに消極的で、かつ”身内”の顔色だけを伺うような対応に、支持者からも失望の声が漏れ始めていて、代表である吉村氏の責任を問う声も上がっています」(全国紙政治部記者)

23日に召集が予定される通常国会では、維新の”国保逃れ”問題について野党からの厳しい追及が予想される。「身を切る改革」を旗印にしてきた維新の対応に注目が集まっている。

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