「こないだの夜もNHKを見ていたら、明菜が歌う場面が流れてね……。いつの間にか、私は大号泣。
そう言って目を伏せたのは、中森明菜(52)の実父・明男さん(83)。11月にはニューアルバム『CAGE』もリリース。“行きたいディナーショー”第1位に選ばれるなど、今も絶大なファンの支持を誇る明菜。
本誌が報じたとおり明菜は家族に22年前から一切連絡せず、一家は断絶してきた。それでも我が子・明菜を陰ながら見守り続けている明男さんは週3~4日、働きに出ながら都内の自宅で暮らしている。
「耳も遠くなってね……。今では補聴器を使ってもあまりよく聞こえないんですよ」
そう断りながら、本誌のインタビューに応じてくれた。
「去年、明菜のディナーショーに行こうと思ったけれど、やめたんです。でも後で本当に悔やんでね……。私ももういつ逝ってもおかしくない歳ですから。
明男さんは「ぜひ明菜に伝えたいことがある」という。
「じつは明菜の一番上の姉に、この3月、孫が生まれたんですよ。明菜によく似た女の子で、あの子からは大姪に当たります。明菜もそんな歳なんですよ。それをあの子に伝えてほしいんです。祝ってあげてほしいと……」
そう明男さんは目を細めた。
「明菜が七五三をあげた赤坂の日枝神社に、新年、家族全員で行きたいねえ……。明菜と
会えたら……涙で言葉が出ないかもしれません」
11月上旬、明菜のファンクラブ会報がファンに届いた。
「みんなの笑顔を思ってがんばってる、あたしです」
年老いた父親のことも、思い出してあげてほしいーー。