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自分にとって普通だと思っていることも、他人からすると非常識というケースは意外と多いもの。
恋愛経験の少ない男性に惹かれて食事に行くことになったという田島みかさん(30歳・仮名)は、「想定外のところに落とし穴があった」という経験を語ってくれました。
「恋愛経験が少なめ」という男性に安心感
営業事務の仕事をしていて、他社社員との交流もしばしばあるという田島さん。仕事で、あるWeb制作の男性と知り合ったといいます。「いかにもクリエイターって感じの知的なところが魅力でした。彼を知っている社内メンバーから話を聞くと、恋愛経験がほとんどないらしいと言っていて。そこにも好感が持てたんです」
過去には恋愛経験が豊富な男性との付き合いで、浮気や二股などに振り回され続けてきた田島さん。「恋愛経験の少ない男性は硬派で真摯で安心できる」という、好感的なイメージが定着してしまっていたようです。
その男性に近づいて早速、二人で食事に行くことになり、落ち着いた楽しい時間を過ごしていました。
ところがお酒が入り会話が盛り上がってきたところで、突然、男性の顔色が変わったのです。
「その時は正直、どうしていきなり顔色が変わったのかさっぱり分からなかったんです」
突然ドン引きされた理由とは
何か気に障ることを言ってしまったのかと思いきや、原因は意外なところにありました。「私が『○○ってありえねぇよな!って感じですよね~』と会話の途中で言った言葉づかいが引っかかったみたいで……」

「まさか、言葉づかいひとつでこんな反応をされるとは思わなかったです。
お互い様だったのかもしれないけど
結局、戸惑い続ける男性に今度は田島さんの方がドン引き。変な空気になったまま解散して、それっきりになったとか。「恋愛経験が少ないと聞いてはいたものの、自分フィルターで私を見て、イメージと異なることで勝手に幻滅されたのがショックでした。恋愛経験は色んな女性像を知るきっかけにもなるので、意外と大切なのかもしれません」
とはいえ田島さん自身も、男性の恋愛経験が少ないという情報から「硬派で真摯」と思いこんでいたことを反省。お互いに、相手が本当はどんな人なのか深く知る前に、恋の芽は終わってしまいました。
「くだけた口調やノリが、どんな場所でも通用すると思うのも危ないですよね。最近の大手外食チェーンの一件のように“口は災いの元”になりかねません。この経験を通して、改めて自分の言動には気を付けるようになりました」と、苦笑いする田島さんでした。
<文/萩ゆう>
【萩ゆう】
住むところは中国地方や関西など、全国各地を転々と暮らすWebライター。温泉メディア、女性メディアなどで執筆中。特技はマラソンでフルマラソン3時間ギリの記録をもつ。