これまで何をやってもダイエットに成功できなかったTさんでしたが、3食しっかり食べる食事改善をすることで、ズボンのサイズがLからXSに、体重は8.2kg減となりました。

 年齢を重ねるにつれ、体重が落ちにくくなったと感じている人は多いですよね。
ということで、今回は、そんな悩みを抱えていた49歳のTさんに、これまでのダイエット経験や実際に行ってきた生活改善、体の変化について伺いました。

 年齢や体調の変化に悩む中で、Tさんはどのように向き合ったのでしょうか。本日は、Tさんへのインタビュー形式でお届けします。

「どうせ自分なんて」痩せなかった過去

49歳女性が8.2kg減量!「3食しっかり食べる」でズボンサ...の画像はこちら >>
――これまでに試していたダイエット法は?

Tさん:たくさんあります。1食置き換えや16時間ダイエット、りんごダイエット、夜ごはんを抜く方法、エステなど……。ただ、どれも3日も続きませんでした。「もうだめだ」と諦めては、また違う方法に手を出していました。

 結局、結果が出ないのに我慢ばかりでストレスになり、途中で投げ出してしまったんです。何をやっても体重が減らない、結果が出ないことで気持ちも折れてしまい、「どうせ自分なんて」と自信もなくなっていました。

3食しっかり食べて痩せる

49歳女性が8.2kg減量!「3食しっかり食べる」でズボンサイズ“LからXS”へ
改善後の食事
――生活や食事で変えたことはありますか?

Tさん:まず、水を飲む習慣がなかったので1日に必要な適正量に近づけるよう意識しました。そして、よく噛んで食べることも意識しました。食べる順番や腹八分目も心がけるようになりました。

 朝はマーガリンをたっぷり塗ったパンを食べていたのですが、ご飯(白米ともち麦)に変えました。サラダ、卵、ヨーグルト、豆乳なども取り入れ、タンパク質を摂るようにしています。


 昼は以前はカップラーメンと白米という日もありましたが、今は肉や魚とサラダ、缶詰のイワシやサバを組み合わせることもあります。

 また、スーパーのお惣菜、特に揚げ物が多かった夕食も、お刺身や焼いたお肉に変わりました。副菜も作るようになり、少しずつ料理することにも慣れてきました。さらに、野菜を毎食摂るようにしています。冷えが気になるので温野菜にしたりすることもあります。

――甘いものやお酒との付き合い方は変わりましたか?

Tさん:以前は仕事が休みの日の昼食後にコンビニへ行ってスイーツを買うのが習慣でした。でも今はそういうことがなくなり、高カカオのチョコレートを少量食べるくらいになりました。
 
 水分はカフェラテと缶チューハイばかりだったのですが、今はブラックコーヒーとハイボールに変えています。お酒も休肝日をしっかり取れるようになりました。

ダイエットで気づいた体の変化

49歳女性が8.2kg減量!「3食しっかり食べる」でズボンサイズ“LからXS”へ
写真はイメージです
――体にどんな変化がありましたか?

Tさん:生理前や生理中によく吹き出物が出ていたのですが、それが出なくなったことに驚きました。また、以前は昼食後によくお腹が痛くなっていたのですが、それもなくなりました。髪にツヤが出てきたり、肌の調子が良くなったことでメイクにも興味を持つようになりました。

 体型では、ズボンのサイズがLからXSに変わりました。
体重も53.5kgから45.3kgに減り、体脂肪率は33.8%から26.4%と7.4%も減って自分でもびっくりしています。鏡を見るのが怖くなくなって、自己肯定感が少しずつ上がった気がします。数値や見た目の変化はもちろんですが、体の内側から整っていくような感覚がありました。

――健康面では何か変化はありましたか?

Tさん:体重が8.2kg落ちたのはもちろんですが、コレステロール値も基準値内に戻りました。「健康に生活することって、当たり前のようで実はとてもありがたいことなんだ」と感じるようになり、毎日の暮らしを丁寧に過ごすようになったと思います。

今、悩んでいる方へ届けたいメッセージ

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悩む女性
――ダイエットを通じて、感じたことはありますか?

Tさん:うまくいかない時は自分を責めたり諦め気味でした。体重が増えて体調面にも不安があり、「何とかしなきゃ」と思っても結果が出ない自分が嫌でした。そこで「どうせ自分には無理」と思い込んで何か新しいことを始めるにも消極的でした。

 でも今は、自分で自分を大事にしたいと思えるようになり、実際に少しずつでも変化を感じられたことで「変われるんだ」という実感が持てました。

 自分の体の声を聞くようになり、今までは「早く痩せたい」という気持ちばかりで体の声を無視していたと思います。あれこれ極端に変えるのではなく、日々の小さな選択の積み重ねが結果につながるのだと思います。

――今、悩んでいる方へ伝えたいことはありますか?

Tさん:年齢を重ねる中で体型や体調に悩むのは自然なことだと思います。でも、そこであきらめるのではなく、自分に合ったペースでできることから始めることが大事だと感じました。
無理な我慢ではなく、生活の中で続けられる工夫をしていくと、少しずつ変化が見えてきます。

 私自身、昔のような無理なダイエットではなく、日々の食事や習慣を通じて「ちゃんと食べて、自分を大切にする」ことを意識したことで、結果的に身体も気持ちも軽くなりました。これからも今の体調を維持できるように、無理のない範囲で続けていきたいです。いつまでも健康で楽しく暮らせるように学びながら少しずつでも前に進んでいきたいと思っています。

自分を大切にする暮らしの積み重ね

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朝食を食べる女性
 Tさんの体験は、特別なことをしなくても日々の過ごし方を少しずつ見直していくことで、体と気持ちの両方に変化が訪れることを教えてくれています。何かを極端に我慢したり急激に変えたりしなくても、自分の体の声を聞き、食べる内容や量、水分の摂り方、生活のリズムといった身近なことを整え、自分を大事にしながら丁寧に過ごすことで少しずつ体が応えてくれる感覚がある。

 年齢やこれまでの失敗にとらわれず、今の自分にできることから始めていく。その積み重ねが、自分の体や暮らしへの向き合い方を変えていくのかもしれません。

<文/おにゃ>

【おにゃ】
料理研究家・ダイエットカウンセラー。アラフォーからアラカンまでー10kg超えの女性が続出する、3か月のダイエットプログラム「エイジレスウェルスプログラム」(LINE)を主宰。ブログ「料理研究家おにゃの食べながら痩せて若返るパーフェクトダイエット」。近著に「#おにゃ式 食べてやせるレシピ」、「炭水化物とタンパク質で50代が続々10㎏以上やせ!たんタンダイエット」(扶桑社刊)
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