今回はそんなコーヒーフロートを、ドトール、コメダ珈琲、タリーズにて飲み比べしていきます。
コーヒーフロートの魅力とは…
「コーヒーフロート」とは、その名前の通り、コーヒーの上にアイスが浮かんでいる「float」していることが由来になっています。ちなみに、アイスクリームにエスプレッソがかけられたアッフォガートは、イタリア語で「溺れる」という意味の「affogato」が由来です。アイスクリームがエスプレッソの中に溺れているということなのですね。
少し話がそれましたが…、コーヒーフロートの魅力は見た目や味わいなどたくさんあります。その中でも特に、“味の変化が楽しめる”ことが、大きな魅力のひとつだと思っています。
提供されたばかりの状態では、まず混ざっていない甘いアイスとキリッと冷えたアイスコーヒーが楽しめます。時間と共にアイスが溶けることで、コーヒーはミルキーな味わいに変化。アイスはコーヒーをまとった部分がコーヒー風味のシャーベット状になり、味と食感が変わっていきます。
刻一刻と変容するため、まったく飽きが来ず、夢中で食べ終わると、熱った体が爽やかにクールダウンしている…そんな素敵な夏の飲み物です。
ドトールはソフトクリームが少し…?
ドトールでは「コーヒーフロート」という名前はメニューにありませんが、「ドトールフロート(※)」というトッピングメニューがあり、プラス140円ですべてのドリンクにソフトクリームを乗せることができます。※「ドトールフロート」は一部の店舗にて提供。アイスコーヒーのSサイズにドトールフロートをトッピングして注文します。


コーヒーの味は、アイスコーヒー向けの苦味の強いもの。フロートの甘さと混ざり合うのにちょうどいい塩梅です。ソフトクリームはやわらかいため、比較的すぐコーヒーに溶けていきます。
ソフトクリームの量は、単品の「ソフトクリーム」として提供される時の量の半分以下くらいで、あまり多くないという印象です。ソフトクリーム自体が美味しいので、もう少し乗っていたら嬉しかったかもしれません…。
しかしながら、ペロリと飲み干せておいしかったです。
【ドトールコーヒー「アイスコーヒーS」+「ドトールフロート」】
<アイスコーヒー> <ソフトクリーム>
苦味:★★★ 量 :★
酸味:★ コク:★★★
コク:★ 食感:やわらかい
期待を裏切らないコメダ!
続いて、コメダ珈琲のコーヒーフロートをレビューしていきます。コメダでは「クリームコーヒー」という名前で提供されています。サイズは基本は1種類(たっぷりサイズなどを注文すると別ですが)なので、基本サイズを注文。
大きさは圧巻で、ジョッキもソフトクリームも非常に大きい!特にソフトクリームの量が多く、さすがコメダといったところ。

ソフトクリームは甘くて濃厚。ひんやりとして王道の美味しさ。そしてアイスコーヒーを飲むと、少し苦味が効いていてスッキリ。ソフトクリームが溶けていくにつれて、コーヒーはマイルドな味わいに変化します。
コメダのアイスコーヒーはあらかじめ甘みがついているのがデフォルトですが、クリームコーヒーは別添えがオススメです。甘みなしの程よい苦味でスッキリした後味のアイスコーヒーを楽しんだあと、別添えの甘みを入れることでコクが出てリッチな味わいに変化。味の変化を存分に楽しめます。
個人的には少し多いけれど、それでも美味しかったです!運ばれてきた際の感動が大きいです。
コメダ珈琲「クリームコーヒー」
<アイスコーヒー> <ソフトクリーム>
苦味:★★ 量 :★★★
酸味:★ コク:★★★
コク:★★ 食感:やわらかい
タリーズはバリエーションが可能
最後にタリーズのコーヒーフロートをレビューします。タリーズもまた、メニューにコーヒーフロートはありませんが、ドリンクにアイスを165円でトッピングすることができます。
コーヒー自体はさっぱりしていてマイルドな味わいです。アイスクリームは王道の甘さとコクが特徴。特に奇抜な点はありませんが、「シンプルイズベスト」といった満足感です。

また、タリーズではトッピングとしてアイスを追加しているため、バニラ以外のフレーバーを選ぶことも可能。チョコレートアイスなども美味しそうですね。
さらに、コーヒーはドリップコーヒーか水出しコーヒーかを選べるので、自分好みのカスタマイズが楽しめます。好きなコーヒーフロートを追求する場合にはタリーズがおすすめです。
タリーズコーヒー「アイスコーヒーSサイズ」+「バニラアイストッピング」
<アイスコーヒー> <バニラアイス>
苦味:★ 量 :★★
酸味:★ コク:★★
コク:★ 食感:硬め
3つの中で1番満足感が大きかったのは…
人気コーヒーチェーン店のドトール、コメダ珈琲、タリーズにて「コーヒーフロート」を堪能させていただきました。正直、美味しさに関してはどれも「すごく美味しい!」という感想です。アイスコーヒーとアイスのタッグを美味しくないと感じる方が難しいと思います…。ですが、コーヒーフロートの価値は美味しさだけではありません。

ぜひ、暑くなりそうなこの夏は、コーヒーフロートでクールダウンしてみてくださいね!
<文/まなたろう>
【まなたろう】
多岐にわたって興味があるアラフォーライター。コーヒーが好きでコーヒーソムリエ資格取得。海外に12年ほど住んでいたため、英語はそこそこ堪能。