新卒から18年半、テレビ朝日のアナウンサーとして、報道、スポーツ、バラエティなど多岐にわたる番組を担当してきた大木優紀さん(44歳)。

 40歳を超えてから、スタートアップ企業である「令和トラベル」に転職。
現在は、令和トラベルが運営する旅行アプリ『NEWT(ニュート)』の広報、まさに「会社の顔」として活躍中です。

「円安で海外旅行はムリ」と言ってる人に教えたい!旅好きの私が...の画像はこちら >>
 本連載も、いよいよ第5回。今回は、大木さんが実際に訪れたベトナム旅行をテーマに、「旅先でのお金のかけ方」や「満足度を高める工夫」について解説します。

「安いから行く」だけじゃない。ベトナムという選択

 ちょうどこの原稿を書いている前日に、ベトナムから帰国したばかりで、私自身、ベトナム熱が高く、まだ、やや興奮気味です! 手頃な価格なのに、想像以上に満足度が高くて、「これはもっと多くの人に伝えたい!」という思いで、今この原稿を書いています。

「海外旅行って、別に行かなくても困らないよね」
「最近は円安もインフレも進んで、海外って高くなったよね」

 そんな声、よく耳にします。

 確かに、今の時代に海外旅行はぜいたくなのかもしれません。物価が高騰し、円の価値は下がり、行きたくても手が届きにくくなっているのも事実です。それでも、日本ではない、海外旅行だからこそ得られる満足感がある。

 だからこそコスパ重視で海外旅行を考えるなら、私の中の最適解は、ずばりベトナムです。

 ベトナムは、物価の安さや日本からの直行便があるという「コスパの良さ」「タイパの良さ」でも注目されていますが、本当に大切なのは、「安く行けるから」だけではないんです。

 私が考える“コスパ旅”の本質は、どこで費用を抑え、どこでしっかり使うか。
そんなメリハリのあるお金の使い方にあります。ただ節約するのではなく、限られたお金で最大限の満足感を引き出すこと。それが「コスパ最強の旅」だと私は思っています。

 そして、それが叶うのが、まさにベトナム旅行なんです。

 今回は、「コスパ以上の満足度」を得られるベトナム旅行の魅力を紹介していきたいと思います。

驚きの旅費!うまくいけば、4日で4万円台も可能

「円安で海外旅行はムリ」と言ってる人に教えたい!旅好きの私が見つけた“コスパ最強の国”とは
4つ星ホテル「TMSホテルダナンビーチ」の客室
 まず最初に、ベトナム旅行にかかる旅費をご紹介します。

 私の場合、子連れで旅行することも多いので、「時間」と「コスト」のバランスをとても大切にしています。そう考えると、乗り継ぎなしで行ける直行便を使うのが一番いい。

 成田からはハノイ・ホーチミン・ダナンの3都市へ直行便があり、ハノイやホーチミンへは他の空港からも多数の便が出ています。さらにこの7月からは、ダナン行きの関西国際空港発の直行便も再開予定。今まさに、ベトナム旅行がしやすくなってきていると感じます。

 旅費も意外と手ごろで、飛行機代+ホテル代+燃油サーチャージを含めたパッケージツアーなら、2泊4日で1人7万円台~が一般的。さらにLCCを使えば、4万円台で行けることもあるんです!

 ちなみに今回私は、ベトナム航空の直行便で、ダナンへ行き、4つ星ホテル「TMSホテルダナンビーチ」というホテルに泊まりました。
ビーチ沿いの、インフィニティプールが見事なホテルで、大満足でした。

 それで4日間で1人9万円台でしたので、ちょっと贅沢も気軽に叶う、それがベトナムの最大の魅力だなと思います。

移動も快適!ベトナム各都市の魅力と移動事情

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大木優紀
 ベトナムには日本から直行便でいける魅力的な都市がたくさんあります。

 北部の首都ハノイは、四季があり日本と似た気候。歴史ある街並みが残り、落ち着いた雰囲気が魅力です。南部のホーチミンは近代的なビルが立ち並ぶ一方で、市場の活気などローカルな空気も健在。熱帯気候で南国らしさを感じられます。

 そして、今回、私がおすすめしたいのは、中部にあるダナンという都市です。

 ダナンは海沿いのビーチリゾートとして知られていますが、世界遺産の街、ホイアンにもアクセスしやすいのが特徴です。海辺でのんびりしながらも、少し足を伸ばして、異世界のような古い街にも触れる。そんな贅沢な旅が叶います。

 ただし、ダナンは空港から、ホテルが立ち並ぶビーチエリアまでアクセスが大変よく、車なら、15分で到着します。そんな移動に便利なのが、配車アプリの「Grab(グラブ)」です。


 日本だとハードルが高いタクシー移動も、ダナンでは空港からホテルまでGrabを使えば600円くらいで移動できてしまうんです。

 私はベトナムに滞在しているときは、Grabをかなり使っていました(笑)。日本のタクシーの7分の1くらいで利用できるイメージです。移動費がもともと安い国だからこそ、こういったところにお金をかけても心理的な負担がない。体力もかしこく温存しながら「ちょっと贅沢」が気軽に楽しめるのも、ベトナム旅行の魅力だと思っています。

朝は屋台で180円、夜はホテルで贅沢ディナー

 そして、旅行で欠かせないものといえば、やっぱり「食事」ですよね。

 ベトナムといえば、フォーやバインミーといった定番のローカルフードがとにかくおいしい! それだけで旅の満足度がグッと上がると思います。
私が食費でいつも意識しているのが、「メリハリをつけること」。安く済ませるだけじゃなく、「どこで抑えて、どこでしっかり楽しむか」がとても大事なんです。

 たとえば、朝ごはんやお昼ごはんは屋台やローカルなお店で食べる。フォーなら一杯300円くらい、バインミーならなんと180円ほどで食べられます。どちらも安くて十分に美味しい。地元の人たちで賑わっているお店も多いので、「現地の雰囲気を味わいながらの食事」という体験にもなります。


 一方で、夜ごはんはちょっと落ち着いた雰囲気のあるホテルのレストランや高級店で。高級といっても、3000~5000円くらいあればかなりしっかりとしたコース料理も楽しめます。

 日本なら少し躊躇してしまうような場所でも、ベトナムなら気軽に「今日はちょっといい日にしよう」と思えるのがうれしいですよね。この「昼はローカル、夜はちょっと贅沢」みたいな食事のバランスこそ、ベトナム旅行での楽しみのひとつです。

絶対外せない!スパで叶える“ご褒美リセット”

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大木優紀
 そして、これは絶対に外せない!という私のおすすめが、スパです。

 ベトナムって、スパがとってもお得なんです。街中で足裏マッサージをお願いしても、1時間ワンコイン(500円くらい)で受けられたりして、本当に気軽に癒しの時間を味わえる。

 今回私が利用したのは、「SEN BOUTIQUE SPA」というお店。こちらのシグネチャーコース(90分)で、約4000円ほどでした。

 価格ももちろん魅力なんですが、それ以上に感動したのがサービスのクオリティ。まず最初に日本語で書けるカウンセリングシートがあって、そのあと足湯から始まり、全身のオイルマッサージへ。施術後にはスープのサービスまでついていて、「もう、日本でも毎日受けたいレベル!」と思ってしまったほどです。

 ちなみに私、タイに行ったときもそうなんですが、東南アジアでは「日本ではちょっと躊躇するようなご褒美マッサージ」に思いきって手を出してみるのが、旅先ならではの楽しみになっています。
ベトナムは、そんなご褒美を存分に楽しめる国。ちょっとした贅沢を「これくらいなら、いいよね」と思わせてくれる価格帯も、旅の気分をグッと盛り上げてくれるんですよね。

この夏、ベトナムという選択をぜひ!

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大木優紀
 物価の安さだけじゃない、移動や食事、スパまで「コスパ以上の体験」が詰まったベトナム旅行。限られた予算の中でも、どこで節約し、どこで気持ちよく使うかを意識するだけで、旅の満足度は大きく変わってきます。

 そして何より、非日常の中で得られるリフレッシュや刺激は、自分への最高の投資になると私は思っています。

「海外旅行はちょっとハードルが高いかも……」と思っている方こそ、「今の時代だからこそ楽しめるベトナム旅」をぜひこの夏の選択肢に加えてみてください。ちょっと贅沢なごほうび時間を、きっとお手頃に叶えてくれるはずです。

<文/大木優紀>

【大木優紀】
1980年生まれ。2003年にテレビ朝日に入社し、アナウンサーとして報道情報、スポーツ、バラエティーと幅広く担当。21年末に退社し、令和トラベルに転職。旅行アプリ『NEWT(ニュート)』のPRに奮闘中。2児の母
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