「姉は内田有紀」衝撃のカミングアウト
タレントの澪奈(れいな)さんは内田有紀さんの実の妹です。正確には内田さんの母親の再婚相手との間に生まれた子どもなので、異父姉妹にあたる関係性。1995年、内田さんがすでに芸能界で活躍していた20歳のときに生まれた澪奈さんは、内田さんとは20歳も年齢が離れています。そんな澪奈さんが先日、光文社主催の「ミスFLASH2026」選考オーディションのセミファイナル進出者20人に選出。その発表会見で内田有紀さんの妹であることをメディアの前で初公表したのです。
このニュースが拡散されるとネット上には「全然似てないし、姉の名前で売れる気満々」「タレントとしてやっていきたいなら公表するべきではない」といった批判的な声が多く上がりました。実際、母親は同じでも父親が違うため、顔立ちが異なる可能性は十分にあります。
今回は内田有紀さんが芸能界でも屈指の美しさを保つトップ女優であることからどうしても期待値が上がってしまったが故に、世間からのネガティブな反応が浮き彫りになってしまったのでしょう。
公表のタイミングが生んだ“逆風”
すでに売れている親や“きょうだい”に続いて、家族の名前や関係を公表して芸能界で活躍しようとする場合、世間からはときに厳しい目が向けられることがあります。もちろん、内田有紀さんが親族であることは事実であり、それを明かすこと自体に問題はありません。しかし、「実力ではなく、姉の知名度に頼っているのでは」と見られがちなのも避けられない現実です。特に、姉との関係をいつ公表するかというタイミングは、世間の反応を大きく左右するため、応援されるきっかけになることもあれば、批判の的となることもある――まさに諸刃の剣と言えるでしょう。
澪奈さんの場合、今回「ミスFLASH2026」選考オーディションのセミファイナルに進出したタイミングで公表したことが痛手だったのではないでしょうか。せめてこのオーディションで優勝してからであれば、すでに箔が付いているのでもっと応援の声も出ていたかもしれません。
美しすぎる姉との“残酷な比較”

同じジャンルで家族がすでに成功している場合、どうしても比較されやすくなります。澪奈さんは現在、タレントやラジオパーソナリティとして活動されていますが、ドラマや映画で女優業を目指しているわけではないのかもしれません。
しかし、今回の「ミスFLASH2026」選考オーディションはグラビアアイドルオーディション。これがアスリートや物書き、物作りなどの世界であれば内田有紀の妹だと公表しても批判の声も出なかったでしょう。
グラドルオーディションは体型や顔などのビジュアルが重視される競争であるため、40~50代の女優たちの中でもトップクラスのビジュアルを誇る内田有紀さんと比較してしまう人が続出したのも今回の批判の原因でした。このように澪奈さんは、芸能界で成功している家族をもつ人が抱えがちな、さまざまな厳しい視線や批判の条件を背負ってしまったとも言えるのです。
「内田有紀の妹」じゃなく、“澪奈”として生きる
一方で澪奈さんに対する同情の声もあります。内田さんは10代で芸能界デビューし、連続ドラマ初主演は1994年の『時をかける少女』(フジテレビ)でした。澪奈さんは物心ついた時から芸能界で活躍する姉の姿を目の当たりにしていたはずです。画面越しに見るキラキラした姉の姿を見て、その世界に憧れを抱くのは自然なことでしょう。「姉が内田有紀」という立場は、どんな女性でもビジュアルを比較されて苦悩するのではないでしょうか。
ビジュアルを武器にするジャンルではなく、別のフィールドで活動していればここまで叩かれることもなかったかもしれません。ですが、現在の状況は非常に厳しいものと言えるでしょう。それでも、内田有紀さんと絶対に比較される芸能界に挑む澪奈さんの姿は、多くの人に応援されるべきものではないでしょうか。

現状では批判の多い澪奈さんですが、これからは実力で周囲や世間を納得させるしかありません。有名姉妹の“妹”というレッテルに負けることなく、個人としての魅力や才能を示すことで、逆風を跳ね返すような活躍を見せてほしいものです。
<文/エタノール純子>
【エタノール純子】
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中