バミューダパンツって? ハーフパンツと何が違う?
バミューダパンツとは、大西洋に位置するバミューダ諸島に由来した名称のパンツ。元は英国の軍人が着用していた夏用の軍服であり、1960年代のアイビールック、1970年サファリルックの流行にともない、ファッションアイテムとして人気を博しました。バミューダパンツは、膝が隠れる程度~膝上あたりの丈感で台形のようなシルエットが特徴的。ハーフパンツはバミューダパンツを含む半ズボンを総称する言葉です。そのため、バミューダパンツとハーフパンツはほぼ同義語ですが、ハーフパンツは細身の半ズボン。バミューダパンツは裾口が広がった、ややダボ感のある半ズボンといったイメージの違いがあります。
なぜ、今流行っているの?
近年、ロング丈から一転して丈の短いアイテムが流行中。多くはショート丈やミニスカートが流行っているのですが、その影響もあって、さまざまな形のショート・ハーフパンツの需要がこの数年で一気に高まっています。同時に、ロゴトップスやトラックジャケットなどストリート系のファッションも根強い人気が高まっていて、若い女の子がボーイズライクな服装を着るというこのミスマッチさが可愛いということで、ボーイズコーデを象徴するバミューダパンツは改めて注目されることとなりました。
バミューダパンツのメリットとデメリット
バミューダパンツは、ショートパンツに比べると丈は長く、ハーフパンツやキュロットよりも裾幅が広いため、ヒップや太もものカバーアップに最適です。いっぽうで、悩ましいのは脚の長さがカバーできないこと。ワイドなシルエットの膝丈パンツは膝下の長さが十分にないと、足の短さをより強調させます。
40代のバミューダパンツコーデ
バミューダパンツを手にしたらまず初めに取り入れたい鉄板の組み合わせは、ボーダーのトップスとバミューダパンツのマリンコーデ。バミューダパンツはワイドな広がりかつ、センタープレスが入っているものだとパンツのシルエットに立体感が生まれて膝下のラインが華奢に見えます。靴はTストラップサンダルなど、細ストラップで華奢さとキレイさを表現すると良いですね。ヒールが苦手な方はポインテッドトゥのフラットサンダルでつま先をシャープに見せて。
ふくらはぎが太い方は、膝小僧が隠れる丈がベストマッチ。それより短い丈は脚のラインがバレてしまうので、太見えしやすいです。ショート丈のパンツを着慣れない方はトップスとバミューダパンツを同系色でまとめて。すると、上品なオールインワンスタイルに見えて、ショートパンツの持つ快活さやボーイズライクな印象を軽減させることができます。
カジュアル派は「ジョーツ」もチェック
バミューダパンツの派生でとくにこの夏、注目されているのが「ジョーツ」。ジョーツとは、デニム生地の膝下丈ハーフパンツのこと。<文&イラスト/角佑宇子>
【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105